ミステリ

映画『インフェルノ』感想:75点【原作との違い3つとネタバレ対策あり】

こんにちは!

映画『インフェルノ』。公開当日のレイトショーで観てきました。

私はダン・ブラウンの原作は読んでいないのですが、映画は『ダヴィンチ・コード』と『天使と悪魔』の両方ともお気に入りの映画で、買って何回も観ています。

そんなダン・ブラウン原作の映画新作『インフェルノ』はもう楽しみで楽しみで、10/28が待ち遠しかったです。

余韻がまだ残っている内に、早速感想を残しておきたいと思います!ネタバレは2ページ以降で。

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映画『インフェルノ』予告編

『インフェルノ』の簡単なあらすじ

シリーズの主人公、ラングドン教授は病院で目を覚ますと、最近の記憶が抜け落ちていて、地獄のような光景を幻覚のように見てしまう症状に陥る。

そこにラングドンを殺そうとする殺し屋が現れ、理由もわからず医師であるシエナと逃亡することに。

シエナのアパートでラングドンは、自身の所持品の中に小型のポインタを発見。そこにはダンテの『神曲』の地獄篇(インフェルノ)をモチーフにした地獄の見取り図を書き換えた映像が納められていた。

そしてそのポインタは、「人口増加が地球を滅ぼす」と持論を唱え、人類の淘汰が必要だと述べる大富豪、ゾブリストが残した手がかりであることに気づく。

彼は3日前に自殺しており、彼はダンテの地獄篇を再現するかのような大量殺戮ウイルスを開発し、ポインタはそのウイルスの場所を示しているのではないかと考えたラングドンとシエナは、追手に追われながら暗号を解き、ウイルスの在り処を追う。

 

こんな感じだと思います。

『ダヴィンチ・コード』『天使と悪魔』とは少し雰囲気が違う作品。

ダヴィンチ・コードではレオナルド・ダ・ヴィンチやキリスト、マリアの話など。

天使と悪魔では秘密結社イルミナティによる宗教と科学の対立の話など、過去2作は「歴史ミステリー」としての雰囲気、タブーに踏み込むような雰囲気が色濃く出ていたのですが、

今作インフェルノは言葉で表すと「芸術サスペンス」といった感じだったなぁと思います。事件の動機が「増えすぎた人口を減らす」というこのジャンルでは割りとありきたりなものになっているのが大きな違いですね。

サスペンスとしてはやはり極上

とにかく全編にわたってラングドンは様々な追手に追われ続け、敵の正体もわからぬまま逃げながら暗号を解いていくという構成。

ラングドンの記憶が不安定で、視聴者はラングドンと同じように幻覚の情報を拾いながら観ていくことになりますが、ストーリーが進行するに連れて記憶が戻っていきストーリーの辻褄があっていく展開はとても面白いです。ラストもかなり盛り上がりました。

 

映像的なストーリー進行自体は天使と悪魔に似ていて、犯人を追うか犯人に追われるかの違いはありますが、とにかく様々な建造物を行ったり来たりしてそこで手がかりを収集するという点は同じです。

今回は過去最高ともいえるロケーションの豪華さで、フィレンツェやイスタンブールの美しい景色や建築物、芸術をたっぷり楽しめるものになっていました。

あまりの美しさに口が開いちゃうこともw 映し方は今回が一番だったなぁと思います。

率直な感想は『ダヴィンチ・コード』以上、『天使と悪魔』以下。

今作『インフェルノ』は物凄く楽しめて充実した2時間を過ごせたんですが、やっぱり事件としての魅力が過去作に劣ったかなという感じがしました。

謎解き部分も視聴者としては追いついていくだけで考える余地はほぼない感じです。過去2作がミステリー的だったのに対し、今作は本当にサスペンスって感じでしたね~。

ただ映像・ロケーションは圧巻の一言。これとラストの盛り上がりだけでももう本当に満足で、映画館に行くのをおすすめできる一作です。

これでダン・ブラウン原作の映画は3作観たことになりますが、総合的に考えると、私はこのシリーズでは『天使と悪魔』が一番面白いと思います。まだ観ていない方はhuluで是非ご覧になってみて下さい。

ネタバレ、原作との違いの解説は2ページ目で!

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