曾根崎雅人は殺人犯ではなかった!?
当初の目論見通り、ニュース番組「NEWS EYES」に出演することになった曾根崎。
しかし看板キャスターの仙堂は、事件当時被害者遺族の取材を行っていた知識から、本の内容に疑問を抱く。
その本には、牧村の妹を目撃者に、兄である牧村を殺害しようとした第五の事件について全く書かれていないことがあると。また、肝心の殺人の動機について書かれていないのは実はあなたが犯人ではなく書けないからなんじゃないかと。
何を言っているんだと反論する曾根崎だが、番組に「私が真犯人だ」と名乗る者から、それを証明するために第五の事件を撮影した映像が届く。
曾根崎が真犯人ではないという疑念が渦巻く中番組は終了するが、後日、真犯人から曾根崎が犯人ではないことを証明するために番組をセッティングしてほしいとの提案が届く。その条件は、曾根崎、牧村、仙堂、そして真犯人の4人が番組に揃うことであった。
曾根崎雅人の正体
真犯人を名乗る者の希望通り、4人が揃って番組が始まる。
真犯人は早速自身の犯行を証明するために、先日番組に届いた第五の事件の映像の続きを持ってきていた。
放送できない内容であることからスタジオ内で映像を放映するが、そこにはなんと牧村の妹が殺害される映像が収められていた…。
号泣する牧村。曾根崎は、殺してやると真犯人に飛びかかる。
取り押さえられた曾根崎はついに告白する。「私は犯人ではありません。」
では一体誰がこの本を書いたんですかと問う川北だが、想像もしていない返事が帰ってきた。
「その本を書いたのは私です。」
声の主は、牧村航だった。
牧村と曾根崎の関係
牧村と曾根崎は手を組んでいた。
牧村は自身が事件を追っていたことから事件の詳細を知っており、それを題材に本を書いていたのである。
そして曾根崎雅人の正体は、牧村の妹の婚約者である小野寺拓巳であった。
事件が時効を迎えた直後、小野寺拓巳はその絶望感から自殺を図ったが奇跡的に生還。事件を諦めきれなかった牧村と小野寺の2人は、事件の性質から真犯人には自己顕示欲があることに着目し、本を出版し偽物の犯人として注目を浴びることで、真犯人をおびき出そうとしたのである。
ついに計画が実った。
しかし、なんと真犯人を名乗るその男も真犯人に頼まれてこの役を引き受けた替え玉だったのである…。
この辺本当に韓国映画脚本っぽい。w
事件の真犯人と結末
全て無駄に終わったかに思えた牧村と小野寺の計画だが、番組を見直している時に小野寺があることに気づく。
知るはずのないことを口にした者がいると。
いくら被害者遺族の取材をしていようと、牧村の妹が婚約していたなんてことは、牧村と小野寺の2人しか知り得ないことだった。
事件の真犯人はなんと仙堂だった。
彼はもともと戦場ジャーナリストで、インドで拘束された時に友人を目の前で絞殺されていた。その一件がずっとトラウマになっていた仙堂は、同じことを行ってそのトラウマから解放されようとしていた…。
仙堂を殺そうとする小野寺。そこに駆けつける牧村。
牧村は、妹が殺される映像の背後にある東京タワーのライトアップが消えていることに気づいていた。つまり事件は最後の瞬間には0時を回っていて、この事件の時効は無効になっていなかったことが明らかになる。
(この辺の都合のいい展開、物凄いな。笑)
そんなこんなで無事仙堂は逮捕されて事件は完全に幕を閉じた。
と、ストーリーはこんな感じです。
蓋を開けてみれば限られた登場人物をフルに使ったどんでん返し系の作品で、私同様、「思っていたのと違った」と感じた方は多いんじゃないでしょうか。笑
私と同じ期待をして映画館に行って「コレジャナイ」となってしまう人も多そうな予感。とりあえず原作の韓国映画も見てみようと思います!