こんにちは!
浜口倫太郎の『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』を読みました。
この本は6/10より上映される同名の映画の脚本を小説本として書き下ろしたもので、検索する方のためにタイトルには原作と書きましたが、小説は原作ではなく、映画の脚本が先のようです。
これにはかなり納得でした。というのも、本なのに物凄くその情景が浮かびやすくてかなり読みやすかったんですよ。ページ数にして300あるのに2時間くらいで読み終わってしまったので。
結構おすすめできる本でした!
Contents
『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』の登場人物
まずはメインの登場人物を映画での俳優と共に紹介していきます。
川北未南子
あまり大きくない出版社「帝談社」の編集者。
バーで曽根崎雅人に「私が殺人犯です」の原稿を渡され、苦悩の末出版を手伝うことにする。
主人公ポジションかと思ったら映画にはいない模様…?
曾根崎雅人(藤原竜也)
人を惹き付ける美貌を持つ超イケメン。
「私が殺人犯です」を出版し、世間の注目を集めることを目的としている。
牧村航(伊藤英明)
当時事件を追っていた刑事。
自身の上司を殺された上に妹が行方不明になり、さらに時効まで犯人を捕らえられなかったことに今も苦しんでいる。
仙堂俊雄(仲村トオル)
大人気ニュース番組「NEWS EYES」の看板メインキャスター。
その正義感と鋭いコメントが売りで、曾根崎と番組で熱い対決を繰り広げる。
元戦場ジャーナリストだった彼は目の前で友人を失い、同じような被害にあった事件の遺族を放っておけずに密着取材をしていた。そのため事件の知識も深く、曾根崎を追い詰める。
『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』のあらすじ
川北未南子は、バーで謎の美男から「私が殺人犯です」という本の原稿を受け取る。
その本の内容は、1995年に実際に(本の中では)起きた5件の連続考察事件の、殺人者本人の目線からの手記だった。
5件の殺人は全て絞殺事件で、その被害者の最も身近な人間の見ている目の前で殺すことをルールとする残酷極まりないものであった。
現在では殺人に時効がないが、ちょうどこの事件は殺人事件の時効をなくす法が制定された1日前に完結している殺人事件であったため、既に時効が成立済み。曾根崎を捕まえることはできない状況だった。
曾根崎の美貌と、そのあまりの文才に魅せられた川北は、この本を出版することを決意し、実際に発売されることになる。
当然この作品は世間の目を集めあっという間にダブルミリオンセラーを達成。しかしそれだけでは満足できない曾根崎は、大人気ニュース番組「NEWS EYES」に出演したいと言い出し…。
意外とエンターテインメント系の作品
私はこの作品を知った時、最初は少年Aの『絶歌』へのアンチテーゼかと思っていたのですが、実は全くそうではなくて、この作品は2012年の韓国映画『殺人の告白』のリメイク作品なんです。
私はこの事実を小説を読み終わってこの記事を書いている最中に知ったのですが、これも納得でした。
というのも、『私が殺人犯です』はリアリティを重視した社会派の作品ではなく、かなりエンターテインメント色が強い話だったんですよ。確かに韓国映画の脚本っぽさも感じるなとw
なので、当初の私のようにリアリティや実際殺人者が本を出版するということに対しての一解釈のようなものをこの作品に期待していると、全く違うなと感じると思います。これはあくまでエンターテインメント作品です。
でもそれを割り切ればそれなりに楽しめる作品でした!
これ以降はネタバレになるので、結末を知りたくない方はこの時点で小説か映画を見に行きましょう!
2ページ目では結末のネタバレをします!