【ミステリー小説のおすすめ】私が読んだ名作ミステリーを部門別にランキング!【国内&海外】

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こんにちは!シュガーです。

今回は私が読んだミステリを、読書記録を兼ねてランク付けしてみようと思います。自分だけの本棚を作るつもりで随時更新します!

ここに紹介しているものは少なくとも私が結構面白いと感じたものだけなので、当然個人的な好みと未読による抜けがかなり含まれますが(特に合わないと思った作家は基本読まないため)、ツボが似てるなと思った方にはお役に立てるかもと思いますので、是非楽しんでいって下さいね!

※更新履歴

8/22:『そしてミランダを殺す』

9/10:『湿地』

10/20:『緑衣の女』

11/7:『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』『死の接吻』

※この記事は分量が5万字近くになってしまい相当な長さになってしまったので、部門別にページ分けをしています。

①どんでん返し部門

②プロット(物語)完成度部門

③本格ミステリ(謎解き)部門

④トリック部門

⑤一気読み部門

⑥サスペンス部門

⑦短編部門

⑧番外:映像作品部門&私が好きなミステリベスト10+α

今の一押し情報!

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↓の記事でAudibleのサービス内容の解説と、レビューもしています。

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7つの部門、5つの評価点で作品をランク評価してみた

今回は5つの評価でそれぞれの作品に星をつけ、それぞれ7つの部門で作品を紹介することにしました。

5つの評価点

①結末の衝撃

は、文字通りどんでん返しの強烈さ、トリックの意外性、結末の驚きの大きさ。

②巧妙な伏線

は、ヒントが巧みに出されていたか、そしてそれによってもう一度読んだときに唸らされるかどうか。結末の衝撃の★が多くこの②の★が少ない場合は、フェアな謎解き小説というよりは騙しの小説に印象が近くなっていくと考えていただければOKです。

③一気に読ませる

は文字通り。★5はノンストップでいけたものです。

④話の面白さ

はミステリ度外視で本自体のストーリーが面白かったかどうか。

⑤完成度

仕上がりの良さ。ツッコミどころ、不満点の少なさ

7つの部門

7つの部門は、

①どんでん返し部門

②プロット(物語)完成度部門

③本格ミステリ(謎解き)部門

④トリック部門

⑤一気読み部門

⑥サスペンス部門

⑦短編部門

⑧番外:映像作品部門&私が好きなミステリベスト10

です。

かといって、「プロット部門にある作品にはどんでん返しがない」ということはまっっったくないです。私がその作品が好きな一番の理由を、部門という形にして紹介しています。

叙述トリックのミステリに関しては別の記事でまとめていますので、こちらをどうぞ。

こんにちは!シュガーです。 今回は私が好きなミステリでも特に「叙述トリック物」に絞って、おすすめランキングを作成してみようかなと思います。...

おすすめランク

私の好みが入った主観おすすめ度を、

S A B C

の4ランクで評価してみました。ツボが合いそうな方は、是非参考に作品選びをしてみて下さい!

前置きが長くなりましたが、スタートです!

①どんでん返し部門

②プロット(物語)完成度部門

③本格ミステリ(謎解き)部門

④トリック部門

⑤一気読み部門

⑥サスペンス部門

⑦短編部門

⑧番外:映像作品部門&私が好きなミステリベスト10+α

おすすめミステリ「どんでん返し」部門

『十角館の殺人』 綾辻行人

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

海外古典ミステリばかり読んでいた私が国内ミステリにハマるきっかけを作ってくれた思い出の一冊。『そして誰もいなくなった』をオマージュしているので、海外ミステリファンがこの作品から国内ミステリに挑戦した場合おそらく100%衝撃を受けますねw

あの有名な一行で背筋が凍った体験は今でも忘れられません。

というか、背中がゾクゾクっとしたのなんてあれが人生で初でしたw 一言で「ドカン」と来るという意味では右に出るものはいない作品ですね。

普段ミステリに触れる機会がない方に、最初に手に取って欲しい一冊です。私と同じように、ハマるきっかけになってくれるかもしれません。

結末の衝撃:★★★★★

巧妙な伏線:★★

一気に読ませる:★★★★★

話の面白さ:★★★

完成度:★★★★

おすすめランク:S

『ハサミ男』 殊能将之

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!

連続殺人犯である「ハサミ男」が次の被害者を殺そうと狙っていたところ、ターゲットが他の人に殺されてしまい、しかもそれは自分と同じ手口の模倣犯による犯行だった!

そしてハサミ男本人が事件の調査を始めるというユニークな滑り出しに引き込まれます。

こちらもあるトリックで有名な作品で、ミステリとしての満足度は一級品。最近のミステリはメインの大トリックを1つに絞っていることが多い印象がありますが、この作品は核となる謎が多く、多くの読者は見事に目を眩まされてしまうと思います。

さらにこの『ハサミ男』は登場人物とストーリー自体がかなり面白く、この点でも他のミステリの一歩上を行っていると思います。

ちなみにこの作品は映画化もされていますが、小説未読の方は観ないことはもちろん、絶対に調べもしないでください。ネタバレされます…。

結末の衝撃:★★★★★

巧妙な伏線:★★★

一気に読ませる:★★★★

話の面白さ:★★★★

完成度:★★★★

おすすめランク:S

『殺戮にいたる病』 我孫子武丸

永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

かまいたちの夜でも有名な我孫子武丸先生の1作。

この作品をネタバレなしに語るのは不可能な気がしますが、ある種のトリックでは私はダントツのクオリティだと思っていて、これ以降同じトリックで挑んだ作品はこの『殺戮に至る病』を越えられてないなぁと感じます。とにかくラストの衝撃が半端ない。色んな意味で。

ただしかなり内容が生々しくてグロいので、その耐性が極端に低い人には全くおすすめできないんですが、大丈夫という人には真っ先におすすめして本を貸したりしています。笑

返してもらう時に大体いいリアクションを返してくれるので、信頼している一冊です!

結末の衝撃:★★★★★

巧妙な伏線:★★★★★

一気に読ませる:★★★★★

話の面白さ:★

完成度:★★★★★

おすすめランク:A

『首無の如き祟るもの』 三津田信三

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。三つに分かれた旧家、秘守一族、その一守家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る。「刀城言耶」シリーズ傑作長編。

どんでん返しが好きならこれは読んでおかないと損をする一冊!

横溝正史の犬神家のような、陰鬱な雰囲気漂う土地の一族のもとで起こる連続首無し殺人事件。怪奇的な雰囲気も合わさり、ボリュームの割になかなか読ませます。私はこういう雰囲気の作品はどちらかというと苦手なのですが、2日で読んでしまいました。

そしてなんといっても終盤の怒涛の展開は、「凄い」の一言。数多く散りばめられた伏線の回収と、たった一つの事実から全てのピースが嵌っていく展開が鮮やか。

終わり方もゾッとする感じで、なかなかの余韻です。

結末の衝撃:★★★★★

巧妙な伏線:★★★★★

一気に読ませる:★★★

話の面白さ:★★★

完成度:★★★★★

おすすめランク:S

『星降り山荘の殺人』 倉知淳

雪に閉ざされた山荘。そこは当然、交通が遮断され、電気も電話も通じていない世界。集まるのはUFO研究家など一癖も二癖もある人物達。突如、発生する殺人事件。そして、「スターウォッチャー」星園詩郎の華麗なる推理。あくまでもフェアに、真正面から「本格」に挑んだ本作、読者は犯人を指摘する事が出来るか。

雪の降る外界から遮断された山荘が舞台で、各章のはじめに作者からの説明文があり(この章では○○が起こる。この点に注意、など)、本格ミステリのような雰囲気を醸し出す一作。

他のミステリとは少し違ったところにトリックの核がある作品で、わりと人を選ぶと思いますが私は結構好きです。この本に関してはネタバレせずにコメントするのが難しいw

最近(2017年夏)新装改訂版が出たので、これを機会に手にとって見るのをおすすめします。

結末の衝撃:★★★★

巧妙な伏線:★★★★

一気に読ませる:★★

話の面白さ:★★★

完成度:★★★★

おすすめランク:A

『迷路館の殺人』 綾辻行人

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた四人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった。周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第三作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作。

綾辻行人の館シリーズ3作目。

迷路が張り巡らされた館の中で、推理作家が迷路館をテーマにした推理小説を書くが、その通りに次々に殺人が起こってしまう。

とにかくテンポがいいので一気に読めますし、ラストのどんでん返しも衝撃的です。十角館が気に入った方は是非。

結末の衝撃:★★★★★

巧妙な伏線:★★★

一気に読ませる:★★★★★

話の面白さ:★★★★

完成度:★★★

おすすめランク:B

『倒錯のロンド』 折原一

精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた!? ──その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。鬼才島田荘司氏が「驚嘆すべき傑作」と賞賛した、本格推理の俊鋭による渾身の長編推理小説。

折原一の作品で最も有名だと思われる作品。

作家志望の主人公:山本が月刊推理新人賞に受賞確実の手応えを感じた作品『幻の女』。手書き原稿を友人にタイプで打ってもらうことにするのだが、その友人がなんと原稿を紛失。そしてそれを拾った第三者が何気なしに読んだ『幻の女』の出来に感嘆し、受賞により得られる賞金と印税目的に、自分のものとして月刊推理賞に応募し、なんと受賞してしまう…!?

原作者と盗作者の駆け引きが殺人にまで発展していくこの作品は、とにかく話の展開が超がつくほど面白い。

とにかく先が気になって読んでいるうちにもう終盤。「ここからどんでん返しです」と筆者に言われて「あれ、もうそんなとこまで来てたのか!」と驚いてしまいます。

騙しの作品としては間違いなく超S級なのですが、大前提となるトリックが人を選ぶかもしれない…!私もあれさえなければと思っている読者の1人です。

でも、「サクッと読めて綺麗に騙される」話やサスペンスが好きなら超おすすめの一冊です。

結末の衝撃:★★★★

巧妙な伏線:★★

一気に読ませる:★★★★★

話の面白さ:★★★★★

完成度:★★

おすすめランク:B

『消失!』 中西智明

見事な赤毛と死体の消失。これが連続殺害事件の共通項だった…。二十五歳で、研究論文『都市と探偵』のベストセラーを持つ気鋭の私立探偵、新寺仁。彼が著書の中で詳しく分析した福×県高塔市に事務所を開くと間もなく、この不思議な事件が発生した。猟奇的な色あいを帯びるこの事件、真相は意外にも。

1993年に文庫化されてから2017年まで重版されなかったため、どうやら一部で幻の傑作だと呼ばれている一作。中西智明さんの長編はこれ1作なのでよりレア感がありますね…。

赤毛が狙われるということだけが共通点の3つの事件。何故かどれも死体が消失してしまっていて…。

連続でどんでん返しが展開されるので、驚きたい人にはおすすめ。

実は文庫版の表紙にはマジックアイの仕掛けがあり、これを見てしまうと話のトリックがわかるというおまけ付き。必ず読み終わった後に見てください。笑

結末の衝撃:★★★★

巧妙な伏線:★★★★

一気に読ませる:★★★★

話の面白さ:★★★

完成度:★★★

おすすめランク:B

『夜歩く』 横溝正史

「我、近く汝のもとに赴きて結婚せん」という奇妙な手紙と佝僂の写真が、古神家の令嬢八千代のもとにまいこんだ。三日後に起きた、キャバレー『花』での佝僂画家狙撃事件。それが首無し連続殺人の発端だった……。因縁の呪いか?憎悪、貪欲、不倫、迷信、嫉妬と、どす黒い要素が執念深くからみあって、古神家にまつわる、世にも凄惨な殺人事件の幕が切って落とされた! !

横溝正史の金田一耕助シリーズの作品。

このシリーズは映像化の影響か、獄門島、犬神家の一族、八つ墓村、悪魔の手毬唄あたりが圧倒的な知名度を持っていると思いますが、この夜歩くもめちゃくちゃ面白いのでおすすめです。私は獄門島の次に好きです。

最近の国内小説ばかり読んでいると、この作品から醸し出される雰囲気のおどろおどろしさに驚くかも。オチの切れ味も抜群ですよ。

結末の衝撃:★★★★

巧妙な伏線:★★

一気に読ませる:★★★

話の面白さ:★★★

完成度:★★★

おすすめランク:B

『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午

かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

蓬莱倶楽部の悪徳商法を調査する将虎の軽妙なハードボイルド探偵の活躍を楽しむあなたに、ラストで襲い掛かる大どんでん返し!?

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞&「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」で第1位!

これはなかなか問題作の部類だと思います。とにかく尖った作品なので人を選びます。

トリックはもちろん、ストーリーの本筋とキャラクターという点でも人を選びますw

私はあまり好きじゃなかったんですが、トリックを見破るつもりですごく丁寧に読み進める結構ガチ志向の人や、とにかく騙されることが快感だという人には強くおすすめ。

何故ならこの作品は、他の作品に比べて圧倒的にオチを見破るのが難しいんじゃないかと私は思っているからです。なので、本気で挑むにはかなり手応えがあるでしょうし、騙されたい人にはもってこいです。

ラストに伏線に関しての解説がありますが、解説をしっかりしないとアンフェアに思われるんじゃないかというようなレベルの伏線が多く、それを「よく出来てるなぁ」と感じるか、「ここまでして騙したいの?」と感じるかでトリックへの好みがわかれると思います。

私はミステリーに関しては作者側も危ない綱渡りしているほうが好みで、作者がヒントを出していればいるほど、騙された時に「お見事」と言いたくなるんですよね。

しかしこの作品に関しては、パワーバランスが圧倒的に作者側にあるように感じられて、読者である私は圧倒的なパワーで為す術もなく散ったという感覚でした。

とは言え、結末の衝撃度なら間違いなくトップクラスの一冊なので、気になる方は是非手にとってみてください!

結末の衝撃:★★★★★

巧妙な伏線:★★★★(もはや巧妙を越えた理論的な伏線)

一気に読ませる:★★★

話の面白さ:★★

完成度:★★★★

おすすめランク:B

『アクロイド殺し』 アガサ・クリスティ

名士アクロイドが刺殺されているのが発見された。シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめた。しかし、村に住む風変わりな男が名探偵ポアロであることが判明し、局面は新たな展開を見せる。ミステリ界に大きな波紋を投じた名作。

説明不要の「フェア、アンフェア論争」を生み出した名作。今読むと完全にフェアでしかないんですけどねw

ミステリとしてお手本のような作品で、今読んでも充分に楽しめました。

こちらの記事で伏線を振り返ってみたので、読んだことがある方はぜひこの記事で振り返ってみてください。

こんにちは!シュガーです。 今回改めてミステリの名作『アクロイド殺し』を読み直してみました。 この作品はアガサ・クリスティの「フェア・ア...

また、三谷幸喜が映像化した「黒井戸殺し」は原作に忠実で非常にいい映像化なので必見。FODプレミアム(1ヶ月無料)でのみ観ることができます。

結末の衝撃:★★★★

巧妙な伏線:★★★

一気に読ませる:★★★

話の面白さ:★★★

完成度:★★★★

おすすめランク:A

ジェフリー・ディーヴァー「リンカーン・ライムシリーズ」

海外ミステリ作家の中で「どんでん返し」に定評がある作家といえば、ジェフリー・ディーヴァー。

映画化もされていて知名度の高い第一作目「ボーン・コレクター」から始まるリンカーン・ライムシリーズはどれもどんでん返し、サスペンス性、キャラクターの魅力に溢れていて面白いです。

また、小説全体の特徴としては情景が頭に浮かびやすく、捜査シーンが専門知識満載で抜群に面白いことが挙げられますね。海外ものが苦手でも読みやすいと思います。

映画でしか知らないという方にはぜひ手にとってみてほしいシリーズですが、もちろん全てが当たりというわけにはいかず、「どんでんがっかり」なものも正直ありました。

ここではシリーズ1作目の『ボーン・コレクター』と、最高傑作と名高い7作目『ウォッチメイカー』をおすすめします。この2冊は文句なしに面白いので。

『ボーン・コレクター』 ジェフリー・ディーヴァー

ケネディ国際空港からタクシーに乗った出張帰りの男女が忽然と消えた。やがて生き埋めにされた男が発見されたが、地面に突き出た薬指の肉はすっかり削ぎ落とされ、女物の指輪が光っていた……女はどこに!? NY市警は、科学捜査専門家リンカーン・ライムに協力を要請する。彼は四肢麻痺でベッドから一歩も動けないのだが……。ハンデをも武器にする、ニューヒーローが大活躍の傑作ジェットコースターミステリ。<リンカーン・ライム>シリーズ第1弾!

上で説明したとおり、映画化もされた「リンカーン・ライム」シリーズの第一作。

とにかく先が気になるし、どんでん返しがあるし、読みやすいし、捜査シーンは面白いし、恋愛小説としても見どころアリで、読んでいないともったいないと断言できる海外ミステリの1つ。

映画もなかなか上手に映像化していると思いますが、実質原作の序盤〜中盤の内容くらいしかない感じで、映画版は犯人の描き方がかなり甘く、ライムとサックスの間のドラマもかなり省略されているので、圧倒的に原作の方が面白いです。

シリーズの文庫本全てが上下巻構成なのが玉に瑕ですが、ボリュームがあるので仕方ないですね…。

結末の衝撃:★★★★

巧妙な伏線:★★

一気に読ませる:★★★★★

話の面白さ:★★★★

完成度:★★★★★

おすすめランク:S

『ウォッチメイカー』 ジェフリー・ディーヴァー

ウォッチメイカーと名乗る殺人者あらわる。その報がリンカーン・ライムのもとに届いた。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を十個、買っていることが判明した—被害者候補はあと八人いる!だが、いつ、誰が、どこで?尋問の天才キャサリン・ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。一方、刑事アメリア・サックスは別の事件を抱えていた。会計士が自殺を擬装して殺された—事件にはニューヨーク市警の腐敗警官が噛んでいるようだった。捜査を続けるアメリアの身に危険が迫る。二つの事件はどう交差するのか?史上最強の敵、登場!時計じかけのごとく緻密な犯罪計画をひっさげてライムとアメリアを翻弄するウォッチメイカー。熾烈な頭脳戦に勝利するのはライムか殺人者か?ドンデン返しに次ぐドンデン返し。

ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム7作目。『ボーン・コレクター』と話の繋がりがあるので、できれば『ボーン・コレクター』を先に読んでいたほうが楽しめます。

どんでん返しに定評があるシリーズですが、この作品はどんでん返しどころかとにかくどんでん返りまくりな、どこかアメリカっぽさを感じる1作。

この作品では主人公のライムよりも、新登場のもはや”歩く嘘発見器”、尋問のプロ「キャサリン・ダンス」の魅力がとんでもない。彼女が登場するシーンはどこも目が離せません。聞き込みや尋問のシーンは今までのどのミステリよりも面白かったです。

結末の衝撃:★★★★

巧妙な伏線:★★★

一気に読ませる:★★★★★

話の面白さ:★★★★★

完成度:★★★★

おすすめランク:A

①どんでん返し部門

②プロット(物語)完成度部門

③本格ミステリ(謎解き)部門

④トリック部門

⑤一気読み部門

⑥サスペンス部門

⑦短編部門

⑧番外:映像作品部門&私が好きなミステリベスト10+α