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映画『パラサイト』ネタバレあり感想と”岩(象徴石)”の考察:88点!超疲れる映画だけど流石ポン・ジュノ。

こんにちは!シュガーです。

ポン・ジュノ監督の最新作『パラサイト』観てきました。

私は韓国映画ってもともと興味がなかったんですが、ミステリ映画を色々漁る中でこのポン・ジュノ監督作品と出会い、それはもう感動したものです。

『殺人の追憶』『母なる証明』『海にかかる霧』の3作は本当にどれもめちゃくちゃ面白くて、今回新作が上映されるということでずっと楽しみにしていました。

 

ただ映画館に行くのを躊躇したのも事実で、その理由が、観終わった後確実にげんなりした状態で映画館を出ることになるなと思っていたからです。

そして実際そうなってしまいました。爽快感とかは0で、

「自分こんなに猫背だったっけ?」

「自分こんなに歩くの遅かったっけ?」

というくらい疲れ果てて映画館から帰りましたw

 

書く気力も完全に無くなっていたので、1日開けて感想記事です。

1ページ目は中盤までの内容に触れていて2ページ目では結末までのネタバレがあるのでご注意ください!

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映画『パラサイト』のあらすじ

物語は半地下(半分地上、半分地下にあるような家)に住む貧しい家族が、全員で内職のアルバイトをしているところから始まります。

父ギテク、母チュンスク、兄ギウ、妹ギジョン全員が失業中で、兄のギウと妹のギジョンは優秀なのにも関わらず、お金がないため大学に行けないという状態。

そんなある日、兄ギウの友人ミニョクが家を訪れます。

ミニョクは金持ちのエリート大学生。ミニョクは大豪邸に住むパク家の娘ダヘの家庭教師をしていますが、留学するのでその間家庭教師をしてくれないかとギウに頼むのでした。

そしてギウは大豪邸に足を踏み入れ無事家庭教師に。するとパク家の母親が美術の家庭教師を探しており、ギウは妹のギジョンを紹介することを思いつく…。

 

といった感じで、

一言で言えば

貧乏一族が、少しずつ金持ち一家に就職していき、寄生していく

という話になります。

『パラサイト』、序盤はかなりコメディ色強めで進んでいくが…

この映画、序盤は正直かなり笑いどころが多くて、めちゃくちゃ面白いです。

何が面白いって、兄ギウと妹ギジョンがあまりに優秀すぎるということそして金持ちのパク家の母が単純すぎてアホなことです。笑

まぁ~~~騙し放題。パク家の娘ダヘも一発でギウに惚れますし、とにかくちょろいったらありゃしないわけです。

妹ギジョンは運転手に巧妙に色気の罠をしかけてクビにさせ、次は父ギテクを「叔父が超ベテラン運転手をやっている」と紹介し雇わせます。

次に目をつけたのは、パク家が住む前からこの家の建築家の元で働いていた家政婦。

家政婦は桃にアレルギーがあることを知ったギウとギジョンは、それを利用して巧みに桃の皮の粉をふりかけて、アレルギー症状を結核の症状だと思わせることで同じくクビにさせることに成功。

次は母チュンスクをベテラン家政婦として紹介し、これで家族全員がパク家に就職、まさにパラサイトとなることに成功するのです。

起承転結の転に達した瞬間、そこからは一瞬たりとも目が離せない

ある日、パク家は息子のダソンの誕生日キャンプで一家全員が外出します。

ここでついに豪邸の中にはキム家全員がいるのみとなり、文字通りパク家を乗っ取ったような形に。

そして大雨の夜、リビングで酒盛りをするんですがもうこの辺りの撮り方がめちゃくちゃ上手い。

確実にここで何かが起こるなという雰囲気がありつつ、家族の楽しげな会話シーンがかなり長く撮られてるんですよね。タランティーノみたいに。

ここの溜めが強烈で、こっちとしては不安感が極限まで高まっていくような感覚を覚えます。

そしてついに来ました、物語が「転」へと動くその合図。それはインターホンでした。

 

ここからの感想はどうやってもネタバレになるので、ここでページを分けたいと思います。

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