ドラゴンクエスト

映画:ドラゴンクエストYourStoryのネタバレ感想をドラクエオタクが熱く語るよ!

こんにちは!シュガーです。

映画『ドラゴンクエスト Your Story』観ました!

今回早速ですがネタバレありで存分に感想を語りたいと思います。未見の方はご注意ください!

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ベースのストーリーはドラクエ5。端折ってはいるものの物語はそれなりに満足!

まず、ベースとなる物語はドラクエ5です。

ストーリーは映画のボリュームで抑えるのは流石に難しいので色々端折っていましたね。

いろいろと上手くやってるとは思ったんですが、流石にちょっと端折りすぎたかなと思います。

まず、映画が始まってすぐの展開があまりにも高速すぎた。後に「子供時代スキップ」という伏線回収がありましたが、あれは単に映画の都合に合わせて伏線っぽくしただけかなと感じました。

やっぱり、パパスの死に重みがなくて、出落ちならぬ「出ぬわー!」な感じでしたし、あまりにも超スピードなので映画自体の出来に少し不安を抱かされる感覚がありました。

その感覚は最初だけだったので、まぁギリギリなんとかなったかなと。

音楽良すぎ!特に6の曲が多く使われてたのに驚き

音楽はドラクエの名曲がこれでもかというほど聞けたので超大満足。

意外だったのが、5の曲ばかりではなく4や6の曲も積極的に使われていたこと。特に6の曲が密かに一番多かったんじゃないかな?意外にもほどがある。超嬉しかった。

ド名曲の「この道わが旅」も使われていて音楽だけで涙腺がやられかける場面もちらほら。やはり音楽のちからは凄い…。

ビアンカが超可愛い、あまり5の花嫁に興味がない自分が惹かれまくった

SFCの頃のビアンカのデザインって、あんなに元気っ子っぽくないっていうか、大人ビアンカはもうお母さんっぽい印象があって個人的にあまり好きではなかったんですけど、

今回の映画のビアンカは本当にめちゃくちゃ可愛くてやられました。あれは嫁にしたくなる。

フローラも上手く扱っていたなという印象を受けました。自分でリュカのビアンカへの気持ちに気づいて、それを引き出してあげるという。フローラもいいキャラクターだったなと。

ゲレゲレとの再会シーンがちょっと物足りない

個人的にちょっと物足りなかったのは、ゲレゲレとの再会シーン。(名前がゲレゲレだったのは嬉しかった!私もゲレゲレ派なのでw)

本来はパパスの剣を守っていて、ビアンカのハンカチで主人公に気づくっていうシーンなんですけど、映画はめちゃくちゃあっさりしてましたね。パパスの剣もサンチョから普通に渡されちゃうし。

ブオーン仲間になってて笑った

ドラクエ5の名物ボスであるブオーンさんですが、仲間になっててめちゃくちゃ良かったですねw

確かにリメイク版では「プオーン」と名前を変えて仲間になりますが、やはりブオーンは格が違った。デザインも意外と可愛らしいところありますからねw

天空の勇者の正体がわかるところは流石に鳥肌

ドラクエ5のカタルシスの1つが、「天空の勇者は主人公の息子」だということなんですが、

これに関しては映画版めっちゃよかったですね。息子が天空の剣を鞘から抜く瞬間に序曲がかかる演出が最高。(ただ、個人的には序曲よりもっと勇猛な曲がよかったかな。冒険の旅のイントロとか重ねられたら泣いてたかもしれないw)

娘が出てこなかったのは「あれ?」でしたが、まぁストーリーの中心に関わるキャラクターじゃないから仕方ないのかなと。けどドラクエ5を深く愛している人なら娘がいないというその事実だけで結構許せないかもしれないなぁ。あと息子の名前がアルスなのは流石に違和感ありました。

ミルドラースが原作以上に空気で笑う

ドラクエ5といえば、「ラスボスのミルドラースの存在感が完全にゲマに食われている」というものですが、この映画版ももちろんゲマの存在感が異常。まじで憎たらしい顔してましたw(てかあのアゴはだめだよ笑)

それに対してミルドラースさん、ついに登場すらできず空気を極めてしまいました(声の出演はあったからあのウイルスがミルドラースなの…?)。

それに関連して笑ったのがジャミとゴンズ。

中盤まではそれなりの存在感あったのに、最後はどちらも一秒で切り捨てられてて笑った。そこは中ボス感ないの?w

賛否両論間違いなしの結末!個人的には大いにあり!

さて、感想の本番なのは間違いなくここ。

ラストシーンの、めちゃくちゃ攻めた感です。

結論から言うと個人的にはあり。ここからはちょっと詳しく語っていこうと思います。

 

 

ミルドラースが出現する魔界の門が開き、それを閉じるために息子が天空の剣を投げた瞬間、世界が完全に停止。

そこに現れたのはなんと、「プログラマーがいたずらで入れたウイルス」。

そして彼は言います。「いつまでも子供でいるな、現実に戻れ」と。

今まで私達観客はドラクエ5の映画だと思ってみてきましたがそうではなく、

実は「1人の大人が、VRのような体験型のサービスでドラクエ5の世界に入っていた」

という話で、私たちはそれを観ていたことが明らかになります。

 

ですがそのプレイヤーは言います。

「これはただのゲームなんかじゃない。ドラクエを初めて遊んだとき本当にワクワクした。僕にとっては第二の現実なんだ!」

と。

そして今まで一緒に旅してきたスラリンが実はその世界の監視者で、ウイルスに対するワクチンがあるといい、主人公はまるでロトの剣のような見た目のそのワクチンでウイルスを倒します。

 

そして、魔界の門を無事封じたあの世界が帰ってきて、

ビアンカと息子と一緒にグランバニアに上がる花火を見ながら、自分はこの後現実に変えるけど、でもこの旅は紛れもない本物なんだと感じて映画が終わります。

 

 

めっちゃ攻めてるなと。

賛否両論100%あるなと。

 

でも私はアリなんですよね。

これって、この映画に対する見方によって賛否が変わるんじゃないかなって思ってるんです。

「ドラクエ5のストーリーをちゃんと映画化してくれ!」

って人には、この結末は気に食わないと思います。結末どころか、リュカの性格すら気に食わないはず。

さらに言うなら、私自身も、そうやってドラクエ5を忠実に映画化された作品のほうが見たいし、楽しめただろうなと思います。

 

ではなんで私にとってこのラストシーンがアリなのかというと、

「主人公はプレイヤーの君だ」

ということが、堀井雄二がドラゴンクエストで伝えたい一番のメッセージだと思うからです。

だから、ドラクエを映画化するとなったら、プレイヤーを「リュカ」という公式のキャラクターとして描くはずがなく、「主人公は君だ」というメッセージを必ず込めるはずなんです。

その証拠に、ドラクエ5は主人公ではなく息子が勇者であるという珍しい作品なのに、

「そうだ、僕は勇者だったんだ」

というセリフをなんと主人公が最後に言います。もうこれが全てだろと。

 

だから私にとってこの結末はアリです。(ただちょっと描き方自体は安く感じたけど)

私も公式の性格のリュカが主人公となったドラクエ5の映画は超観たいし、そっちのほうが映画としては絶対好きかなと思うんですけど、クリエイターのことを考えるとこれがあの映画の正解だと思います。

 

 

これが私のドラクエユアストーリーの感想です!

個人的に、いつも世間の評価より私の個人的な評価は下回る傾向にあったんですけど、

このドラクエ映画は世間の評価より私は上になりました。点数でいえば75点くらいかな。(ラストはアリなんですがそれ以外の場所ではちょっといろいろある、というかドラクエ5の映画化としてはそもそも端折りすぎてて論外笑)

あの結末だから2回観ようとはちょっと思えないのが残念ポイントですが、普通に楽しめたしいい映画でしたよ〜!