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映画『天気の子』ネタバレ感想:72点!アニメの美しさに感動する作品だが…!

こんにちは!シュガーです。

アニメ映画『天気の子』観てきました。

最初は観に行こうか迷っていたんですが、やっぱり昨日京アニのあんな酷すぎる事件があったこと、そして曇りと雨続きの天気が今日晴れていたからです。

やっぱり、アニメってすごいなと思わされる作品でしたよ……。

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ストーリーはとにかく若いファンタジー恋愛系

あらすじを簡単に説明すると、

 

雨が降り止まない東京。

島での生活が嫌で家出し東京に出てきた少年の帆高が、

なんとか生活するためにオカルト雑誌の編集の仕事を手伝うことになり、

そこで祈るだけで天気を晴れにできてしまうという100%の晴れ女、陽菜と出会う。

彼らはどちらもお金に困っており、天気を晴れにすることを仕事にすることを思いつく。

晴れ女の仕事は大成功し、帆高と陽菜の心の距離も近づいていくが、天気を自在に操る能力にはもちろん代償があって……

 

 

という感じかなと。

若者2人のパワー溢れる(?)恋愛模様を、天気を操るというファンタジーさを絡めながら描くストーリーになっています。

雨空から太陽が差し込む、その美しさ

まず今回の作品の題材である「天気」。

今までの新海作品でも幾度となく効果的に使われてきたものですが、今回はついに超メインに来ましたね。

コレに関してはとにかく雨空が一気に晴れていくシーンがいくつかあるのですが、それがもうとてつもなく美しかった。これが今のアニメの技術ですよ。昨日の今日ですからね、流石に感動しかできなかった。と同時に切なさもこみ上げましたが。

ミュージックビデオっぷりも遺憾なく発揮

新海作品といえば音楽も外せません。

今回は『君の名は』に続いてRADWIMPSが音楽を担当。

 

個人的に、今回の音楽の使い方はなかなか良かった気がします!

正直新海作品は、音楽の使い方がどれもかなりクサいので、作品によってはもはやむず痒いレベル、演出過多レベルに達してしまって逆に受け付けないことがあるんですが、

今回はほどよかったように感じます。それでもやっぱり音楽に感情面の動きをめちゃくちゃ頼ってる感は否めませんでしたが、アニメの美しさとRADWIMPSの空気感のある音楽の相性の良さは流石といったところですよね。

正直脚本はかなり甘いと感じた

ここまでは褒めちぎっている感じなんですが、個人的に今作の脚本はかなり甘いと感じまして、それで評価は72点くらいに落ち着きました。

ここからは私が気になった点をいくつか書いてみます。

登場人物の掘り下げが甘い

第一に、登場人物の内面の掘り下げがかなり甘いです。

まず主人公の帆高が家出した理由ですが、なんとまさかの、結局最後までわかりません。

主人公に感情移入させるためには、彼がどんな問題、悩みを抱えているのかを知らせてくれなければなりませんが、結局わからないんですよね。

それがわからないから、帆高が陽菜をなぜ好きになってどこに惹かれていったのか、というところが全く見えてきません。本当にただの一目惚れとそう変わらないので、こちらとしてもあまり盛り上がれません。

ヒロインの陽菜も同様で、弟の凪が「母が死んでからあんなんだから青春してほしい」ということを言うセリフがありますが、正直あまりそんな雰囲気が感じられません。水商売に手を出そうとしていたところからこういう雰囲気は読み取れるんですが、普通に最初から普通に元気だし女の子らしいし…。

 

唯一しっかりキャラクターが描かれていたのが、最初に穂高を助けてくれる編集長。

彼は最後までの心情の変化もしっかり描かれていたと思うんですが、なぜそこなんだw

ストーリー運びを、そのためだけのアイテムである銃に頼りすぎ

終盤の盛り上がりは、

 

陽菜が消えてしまって、帆高は助けに行きたいのに、銃を不当に携帯していたせいで警察に追われ妨害される、それでも帆高は陽菜に会いたい!!

 

という展開です。

この展開、最後まで違和感が全く拭えないんですよ。

その理由が、帆高が警察に追われる理由が、「たまたま拾った銃を撃ってしまったから」で、これって完全に「映画的に帆高を追われる人間にしたい」という制作側の事情が透けて見えるからです。

実際、帆高が偶然にも拾ってしまった銃は他の役割が全くありません。それがある意味中心となってストーリー展開を引っ張っていくので、流石にこっちとしては冷めます。

障壁があって、それでもそれを乗り越えて陽菜に会いに行く、というドラマチックさを求めたのはわかるんですが、その障壁に関してはもう少し練ったほうがよかったのではないかなと思います。

序盤に出てきていた空中の水たまりの意味は…?

序盤に何度か、まるで空中からバケツをひっくり返したような雨が降る場面がありましたよね、あの少年2人が降られていたやつです。

私はあのシーンを観たとき、

 

「なるほど、陽菜が天気を晴れにしてもそれはいっときのことで、その時降るはずだった雨がその後に一気に降るんだな。何度も天気を晴れにすることによってそれが溜まっていって最終的に災害を生み出してしまって、2人がその罪悪感と戦いながらどうにかする話だな?」

 

と予想を立てました。

結論としては特に関係なかったです。というか天気をいじることで生まれる災いどうこうも、全部天気に関わることじゃなくてあくまで陽菜に関わることでしかなかったのでスケールが結局すごく小さかったように思います。

話の結論も、「天気なんてずっと雨でもいいから陽菜とずっと一緒にいたいんやー!!」という熱い恋愛をかましますが、その結果東京はほとんど水没してしまってます。

「それでも僕らは大丈夫!!」

といって映画が終わられても、こっちとしては若干真顔感否めません。

まぁあの水没は陽菜が原因ではなく、あくまで誰も何もしなかったら水没しちゃう世界だったということなんだと思うので仕方ないんですが、カタルシスには欠けますよね…。

やはり、とにかくアニメの技術に感動する映画だった

結論としてはやはりこうなってしまうところはあります。

とにかくアニメが凄い。凄まじい。正直言ってこのアニメに脚本がついてきたら凄まじい作品になるんだろうなとこれから先が楽しみで仕方ない……

と書いたところでやっぱり昨日の事件を思い出す。未来しかない日本のアニメになぜあんな痛ましい事件が起きてしまったのか…。

一人でも多くの人に日本のアニメは本当にこんなに凄いんだってことを伝えたい。

気のせいかもしれないけど、初日にもかかわらず、かなり年配の方が入ってたんですよね。正直3~4割くらいは40代↑に感じたので、やっぱり関心を持ったのかもしれない。

日本のアニメは凄い。その認識がもっと広がるきっかけになる作品になったらいいなと思います。