ゲームレビュー

ゼノブレイド2ストーリーネタバレあり感想|ゼノブレイド2が1を越えられなかった理由

こんにちは!シュガーです。

今回はゼノブレイド2の感想を書きます。ゼノブレイド1信者の私は本当にこの作品にワクワクしまくってプレイしました。

結果、楽しめました。面白かった。

でも、ゼノブレイド2のストーリーは大きく不満なところが1つあった!そしてその足りなかった部分こそがゼノブレイド1の最大の面白さだったと思っています。

他にもシステム面や戦闘面含めた感想をつらつらと綴ってみようと思います。

この記事にはゼノブレイド1のネタバレが多く含まれているので、1を未プレイの方は注意して下さい。

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ゼノブレイド2のストーリーに足りなかったもの、それは物語のアップダウン

コレです。

ゼノブレイド2はその世界観、設定は流石の面白さでした。最終話は本当にのめりこんだ。本当に良かった。

しかし、今作は1と比べると、その設定を最大限活かした、起承転結の「転」の部分が全然足りなかったというのが私の感想です。

つまるところ、物語というのは起承転結の「転」で落とせば落とすほど、プレイヤーは「結」の急上昇で大きなカタルシスを得られるわけです。これが超基本なわけです。(ドラクエ11でも見事にこの手法が使われていましたね)

その点でゼノブレイドは、私にとって今までプレイしたゲームの中で最高クラスのストーリーでした。

 

ゼノブレイドでは、主人公たち巨神界の人間は理由もわからず機神兵に蹂躙され、主人公は幼馴染のヒロインを失ったことから復讐の旅に出ます。

そして物語終盤(レベル70程度)で機神界の盟主と戦い、機神を殺して復讐を果たそうとするまさにその時、ついに世界の真実を知り、物語が180度ひっくり返されることになります。

実は先に攻め込んで原因を作ったのはシュルク達の住む巨神界の神であり、機神界は巨神を倒さぬ限り平和はないと思って戦いをしていたこと、その巨神の剣がモナドであり、シュルクは機神への復讐心すら巨神に植え付けられていたこと、そしてシュルクの育ての親が本当は巨神の手下であり敵であったこと、主人公たちホムス(人間)は神が世界を作り直すためのエネルギーとして生み出された道具であるということ、そして仲間キャラクターのメリアの一族であるハイエンターは巨神の命令1つでモンスターに変身しホムスを滅ぼすためだけに作られた道具であったということ(これ以降、ハイエンターの帝都アカモートには慣れ親しんだNPC達が一切いなくなり、その代わりに彼らがモンスター化したテレシアがうじゃうじゃいる)。

さらにシュルクは巨神にモナドまで奪われ、ここの絶望感といったら半端じゃありませんでした(ストーリー的にもゲーム攻略的にも)。

だからこそ、それでも立ち向かおうとする一行や最後までテレシア化の運命に抗おうとするメリアの兄の心の強さに心を打たれたわけです。

 

このように、ゼノブレイドでは物語のアップダウンの波がかなり強力で、特に終盤になってこれでもかと強く落とされるがためにプレイヤーの感情が揺さぶられ、エンディングで得られるカタルシスが大きくプレイヤーにとって忘れられない作品になっているのだと思います。

 

 

しかし今作ゼノブレイド2では、とにかくこの「転」の落としが弱いです。弱すぎます。

7話でホムラが攫われ、記憶を奪われるシーンではこの先どうなっていくのかかなり気になりました。ホムラとヒカリの力がない状態で、どのようにレックスが自立して抗っていくのか、そこでレックスの成長がテーマになってきて熱い展開になっていくのだと思っていたんですよね。

が、蓋を開けてみれば一瞬でホムラとヒカリが覚醒してしまい、落とすどころかさらに無双モードに突入してしまいます。

さらに物語が進んで脅威となるマルベーニも正直そこまで威圧感のあるキャラとはいえず、アルス達の空中戦が始まった後も普通にスキップトラベルが使えて買い物もできてしまうという危機感の無さ。

 

そんなこんなで、とにかく最後まで落とされない作品でした。とはいえこれはゼノブレイド2の神が1と違って優しいことからくる必然でもあるのですけどね…。

ヒロインの衣装デザインがひどすぎる

次に不満だったのがキャラクターデザイン。

とくにホムラのスタイルと服装は本当にどうにかならんのか…。あんな下品なデザインのせいでまずもう作品としての品位がガタ落ちしてるのは間違いない。ノリが深夜アニメ。

胸も不自然に大きすぎるし(あれリアルならIとかJレベルでしょw)、服装も半ケツときてるw そんな服装のキャラクターがあんな性格なわけないでしょう…常識的に考えて…。

私自身がこの手の制作側の性癖全開の○○ニーに特に不快感を感じる性格なのは間違いなくありますが、本当にこういうのには付き合いきれないのでどうにかしてほしい。てか痴女じゃなくても色気なんてどうにでも出せると思うんですけど…。

ゼノブレイド1のように、また大人を対象にしたゲームを作ってくれないですかね…。

戦闘は面白いが、劣化した部分も多い

戦闘は間違いなく面白いのですが、1やクロスに比べるとつまらなくなったなぁと感じる部分も結構あります。

その内の1つが、バフやデバフが全然ないことですね。

そのせいでアーツごと、パーティ構成ごとの相乗効果が弱くなっており、戦闘の戦略の幅が狭いです。とにかくブレイドコンボ、ドライバーコンボこそが相乗効果のすべてになってしまってます。

それに関連して、普通に殴っている状態の火力の低さが酷く、戦闘のバランスがかなり大味になってしまってます。

序盤はそれでもブレイドコンボがいい感じに味になって、火力を高めるのが凄く楽しいのですが、

中盤でチェインアタックが可能になると一気にインフレし、ボス戦ではチマチマ長時間かけてHPの半分を削り、チェインアタックで一瞬で半分削ることになったり、

後半は覚醒のせいでさらに一気にインフレ。雑魚戦も敵の数が増えて覚醒必須になるので、戦闘はまずチマチマ殴ってPTゲージとキズナを溜め、ホムラ(ヒカリ)を覚醒して一気に持っていく

のようなゲームになっていて普通のアーツをうまく回していくことの楽しみがあまり感じられませんでした。序盤までのバランスが一番いいという…。

戦闘に関しては1→クロスと進化を感じられたのに今回はちょっと微妙だった…。

UIはいうまでもない

もうここに関しては特別コメントすることもないでしょう…。

とにかくマップが酷いですね。ミニマップなんて見れたものではない…。

最初からマップが全て明らかになっているので探索する楽しみもなくなりましたし、マップを見たりスキップトラベルをするのに何回ボタンを押させているんだって感じです。

これはアップデートでどうやら改善されていくようなので、これからの配信に期待ですね。

ブレイド同調は、攻略中は凄く楽しいがクリア後は面倒

ソシャゲのガチャを意識して作られたと思われるブレイド同調ですが、

これはストーリー攻略中に関してはものすごく面白いと思います。プレイヤーごとに違ったタイミングでレアブレイドが手に入って、プレイヤーごとにゲーム体験が違ってくるのは話のネタにもなりますしかなり良かったなと。

ただ問題なのはクリア後で、一旦クリアしてしまうとプレイヤーごとのゲーム体験の違いではなく、ただただコンプリートまでの面倒な作業になってしまいます。

クリア後はガンガン集まるくらいで良かったような気がしないでもないですね。

音楽は最高すぎるレベル。サントラ購入即決定。

音楽はもうなんの文句もない素晴らしいクオリティです。流石ゼノブレイドチーム。

今までこんなに最速でサントラが欲しくなったゲームはない気がします…。

このサウンドチーム、戦闘曲やフィールド曲が注目されているのはもちろんなんですが、所謂「泣かせ系」のドラマチックなイベント曲を作るのが上手すぎるなぁと思います。

あと光田さんのエンディング曲、「One Last You」が最高でした。脳内再生が止まらない。

総合評価は、「良作だが大きすぎる期待は乗り越えられなかったゲーム」

ゼノブレイド2は個人的には結構な良作で、今年プレイしたゲームの中ではTOP5に入れてもいいなというレベルではありました。

ただ、前作のクロス同様、「ゼノブレイド」という作品の存在が大きすぎて、やはり粗が多く見当たるのも事実です。

ゼノブレイドは大ボリュームにもその素晴らしさがありましたが、どうもゼノブレイドクロス以降、ゲームに「作業」が増えすぎている気がしますね…。

開発者インタビューでは長く遊ばせるゲームを作るのが得意というようなことを言われていましたが、正直「TIGER!TIGER!」や傭兵団、レアブレイドのコンプリートなどなどは長く遊べるというより単にゲームに面倒な作業を挟ませることでプレイ時間を長くしているだけであり、長く遊ばせるとは全く似て非なるものだと感じます。

もし次があるなら、純粋に長く遊びたくなるようなゲームになっていればいいなぁと思いました。