OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)

オクトパストラベラー評価感想(裏ボスまでクリア済)|RPGの面白さが過去に追いついた。神ゲーだと断言します。

こんにちは!シュガーです。

今回はオクトパストラベラーの感想記事です。

 

この作品、ラストに来てグググググッと評価うなぎのぼりになりました。本当に凄い。

これは結構熱量持って語れそうなんで、よければお付き合いください。大きなネタバレはないので未プレイでも大丈夫だと思います。

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ストーリーはキレイにまとまっていて、勇気ある構成

ストーリーに関して1番思うのは、かなり強気で勇気ある構成になっていたなということです。

というのも、ストーリーの全貌が明らかになるのは全員のストーリーをクリア後の「旅の果てへ」であり、そのクエストも進めるのはノーヒントでは難しい出来になっています。

なので、大多数であろうライトユーザーはおそらくこの物語の真実を知ることなくゲームを終えてしまうんじゃないだろうかと思うんですよね。

 

8人のストーリーは時々違うキャラのストーリーで同じキーワードが出現してくるなど、何かしらの繋がりをうっすらと感じさせるものでしたが、あれほどまでに全てが1つの事件であったとは思いもしませんでした。

私自身、「旅の果てへ」までのストーリーの評価は「程よい短編小説の集合体」くらいのもので、最後までプレイすることなくゲームをやめてしまった場合、ストーリーの評価はせいぜい並でした。

ですが最後に8人のストーリーが伏線だらけであったことに気づいて評価はうなぎのぼりです。

 

なので、全員のストーリーをクリア後に、その後を示唆するイベントが挿入されるようになっていればよかったんじゃないかなって思います。

それならライトユーザーでも旅の果てに辿り着きやすかったんじゃないかなと。

 

まぁその構成の仕方は置いておいて、最後までプレイした私の評価は高いです。

物語の最後で一気にトーンをダークにしてきたのも反動が効いていて、ラスボス戦は非常に印象深いものになりました。

 

ストーリーの短所を挙げるのであれば、やはり主要キャラクター間のドラマがないことですね。

8人のストーリーがそれぞれ独立しているから仕方ないのですが、パーティチャットだけではちょっと足りなかったなぁというのが本音です。

戦闘は想像以上に戦略的で素晴らしいの一言

想像以上に戦略的な戦闘で、特に最後の戦いでは最近のRPGで1番戦略を練りました。

いわゆる「レベルを上げて物理で殴る」ゲームでは全くないですね。

世界樹の体験版が来るまでに軽くクリアしようと思ったらまさかの奥深い戦略性で、逆に世界樹が心配になってきていますw

プレイすればするほどいろんな戦術に気づくことが出来、全て攻略した今となっては、過去のボスももっと早い段階で倒せただろうなと感じていて、それがこのゲームの奥深さを物語っています。

レベル上げが面倒だなぁと思う人もいるかもしれませんが、結構このゲームは装備と戦略でなんとかなるような気がします。

バトルジョブも重複不可という制限がかなり効いていて、上手くパーティを構成する楽しみも味わえました。

雑魚戦がだるかったという声もちらほら聞くんですが、雑魚戦に3ターン以上かかった記憶がない自分としてはポカーンな感じ。特にバトルジョブ解放後はもうずっと1ターンで終わってた…wパーティ編成を考えないと確かに硬いのかも。

BGMは控えめに言って神

BGMは物凄いです。圧巻の出来です。西木さんありがとう。

こんなに全ての音楽がいいゲームって本当になかなかないです。

ゼノブレイド2の時に、こんなにBGMがいいゲームはしばらく出てこないだろうなと思っていたんですが、一瞬で出てきました。

特に戦闘BGMは9曲全てが超かっこよくて、全てがドラマチック。他のゲームの曲と大きく違うのは、どの戦闘曲にも展開があって物語を感じさせるところ。

その究極系が、ボス戦に入る時のイントロがキャラクターによって変わるということ。これは本当に物凄い。セリフ飛ばしも固定タイミングじゃないのに、違和感なくボス戦BGMに繋げるって凄まじい技術だとしか思えない。

個人的なお気に入りは…と思ったら戦闘曲全部本当に好きだった。戦闘曲以外だとDisc2の「決意」が凄く好きですね。

ドット絵は今の時代でも本当に最高だった

いつまでもドット絵がいいなんて懐古厨的な発想なのかなぁと思っていましたが、全くそんなことはなく、やっぱりゲームはドット絵が最高のグラフィックだと心の底から感じました。

今作は街・村の数もかなり多くて、それぞれの街・村から醸し出される雰囲気がすごかった。特に少し暗めの雰囲気のウィスパーミルとかリバーフォードが素晴らしかったです。

 

敵のドットも最ッ高でした。特にボスは全部凄くて、特に気に入ったのは隠しジョブを守っている4体と、やはり真ラスボス。ドットに圧倒されました。

また、最終決戦での8人とボスの対峙するシーンは圧巻。額に入れて飾れる。

今の時代にもあれだけのドットが打てる人がいたんですね…。

 

それと、やはりドットだからこそ成り立つゲームの面白さも再確認できましたね。

特にフィールドアクションの試合やけしかけるなんてリアルグラフィックだったらなにやってんの感ハンパないのでw

自由度が高くて探索しがいのあるフィールドアクションも素晴らしい

本当に褒めるところが多すぎるこのゲーム。

フィールドアクションは本当に素晴らしかった。こんなにNPC巡りをしたのは初めてでしたw

また、ゼルダの伝説ブレスオブワイルドでも面白さの一因として挙げられていた、「序盤からの自由」という意味でもこのゲームは高評価。

頑張って遠出すれば超強力なアイテムを盗めたり、宝箱から手に入れることができたり。

何度でも遊びたくなるゲームの条件をこれでもかと満たしています。

街が24個もあり、フィールドを探索するとそこらじゅうにダンジョンがあるワクワク感

ダンジョンの入り口を見つけた時のワクワク感。これがこのオクトパストラベラーは凄いと思います。

SFC時代のRPGと違ってワールドマップ制じゃないので、ダンジョンの入り口にもそれぞれ味があって冒険心をくすぐられます。特に結構隠れてるダンジョンが多いので見つけた時にテンションが上がるんですよね。

街の数もなんと24個もあり、それぞれ雰囲気が凄く醸し出されているのがたまらない。

オクトパストラベラーの”ちょっと微妙”だったところ

8人のストーリーに深みが足りない

まずはコレですかね。

もうちょっと心に響いたり考えさせられる大人のストーリーかと思ってたんですが、そういう視点で楽しめたのは個人的にはアーフェン編だけでした。

特に、別々のキャラのストーリーを進めていくという構造はSFCの超名作『LIVE A LIVE』と似ていますが、あれと比べてしまうと…うん、やめておこう。

 

でも見せ方やロケーションの美しさで印象に残ったシーンは多かったです。

特にプリムロゼの最終章はストーリー的にはそこまでだったんですが、舞台、BGM、演出の気合が凄くて結構記憶に残りそうです。

個人的1番の名シーンはオルベリクの第3章ですね。「俺は守らなくてはならなかったんだ…陛下も…お前も!」はマジでかっこよかった。

よくわからないまま仲間になるというのが気になるという声も

確かに、なんで仲間になったのかよくわからないですよね。特にテリオンとか、人を信用出来ないんじゃなかったのかっていう。

でも、このあたりでもまたドットゲーの雰囲気が不満解消の助けになっていて、私はなにも気になりませんでした。

「私が町長です」に比べればこのくらい甘いのなんの…。サガシリーズに雰囲気が似てるので、唐突なのはもはや気にならないんですよね…w

難易度の上げ方はちょっと不満だが仕方がない

このゲームでは8人それぞれのキャラクターにストーリーが第四章まで用意されていますが、そのレベルデザインは各キャラクターの第一章→各キャラクターの第二章…という難易度上昇の仕方になっています。

このレベルデザインのせいで、1人のキャラクターを一気に最後まで進めるという遊び方は難しく、どうしても全員の1章、全員の2章…という進め方をしていく必要があります。

これは、進行ポイントによって難易度を上げていったほうがよかったかもしれないなと。

8人×4で32に分け、1つクリアすると難易度が上がっていくというふうに。これなら一人のストーリーを最後まで進めてもいいし…という遊び方にできたかなと。

ただそういうデザインにしてしまうと強い装備の配置や宝箱の中の装備の強さもいじらなきゃいけない(今作は4章のエリアまたはクリア後に最強クラスの装備が入手可能になるが、最初から4章をクリアできるならバランスが崩壊する)ので、強い装備を先に手に入れるような楽しみができなくなったかなという気はするので、今作のやり方で正解かなと思うところもあります。

サブストーリーが不親切

クエストを受けた後の目的地がわからず、手当たり次第に探すしかない。

直接どこにいけと指定すべきとは全く思わないのですが、もう少しヒントがあってもいい気がするなぁと。

パーティチャットが見にくい

イベント後や酒場で観ることができるパーティチャットですが、その時点で誰がいると条件を満たすのかわからず、全部観るのが難しいです。

気になる人はとことん気になってしまうと思います。

邪道にデメリットがほとんどない

邪道は、やってることがえげつない割にデメリットがほとんどないのがちょっと問題かなと。

まぁ誘惑と探るはいいと思うんですが、盗むは完全に犯罪行為なので…。

けしかけるはまぁ、魔物をけしかけて人が逃げていく(ゲームシステム的に戦闘という形はとっているが)くらいの脳内想像でギリギリ補完できますけどね…。

 

でもゲーム的には凄く面白いので、個人的にはあんまり気にはしてないんですけどね。面白ければいいんだよっていうのはやっぱりドットゲーの強みかもしれないw

総合評価:久々に何度もやりたいと思えるRPGが生まれた

総合評価としてはほとんど文句なしで神ゲー評価です。

RPGでいったら私が2017年のゲームランキングで第二位に挙げたドラクエ11と並ぶくらい好きかも。

また最初からやろうかなと思えるゲームは本当に久しぶり。強くてニューゲームならまだしも、ただのニューゲームでももう一回やれそうな勢い。

なんといっても「作業」がないゲームなのがポイントなんですよね。若干レベルデザインはかつかつでレベル上げが必要な場面は少しありますけど、お使い的な作業感は0ですし。強いて言うなら3%の盗むはしんどいですけど、なら買い取れって話ですし。

SFCの頃のRPGが最高だったんだよな!最近のはホント駄目だわ!とか思ってる人は絶対にやってください(そういう人は既にやっていると思いますが)!