こんにちは。
前回のプレイ日記で、ついに厄災ガノンを討ち滅ぼしました。
メインストーリー攻略記念に、今回はネタバレありの感想を残しておきたいと思います。
本当に凄まじいゲームでした。もうただただ凄い。
Contents
ゼルダシリーズ最高傑作の誕生
まず、今作のブレスオブザワイルドは、私にとってゼルダシリーズの最高傑作になりました。
いや、それだけの留まらず、ゲーム史上最高傑作といっても過言ではないかもしれません。それくらいのパワーを持った作品でした。
周りの口コミや、Amazonのレビューを見ても、私と同じような感想を持っている人はとても多い印象です。
ストーリー
素晴らしかった。間違いなく今までで一番のスケールかつドラマティックな物語。
リンクはオープニングで回生の祠で目覚め、何が何やらわからない状態で世界に放り出されます。
ハイラル城や時の神殿といった馴染みのある場所は全て滅びており、始まりの台地では人が生きているのかもわからないような世界。
ですが、物語を進めていくと、ここは100年前に厄災ガノンに滅ぼされた世界であることがわかります。リンクは100年前にガノンとの戦いで瀕死の傷を負ってしまい、回生の祠で蘇生させられていたことですべての記憶を失っていました。そしてゼルダは今でもずっと、厄災ガノンを抑え続けているということがわかります。
このゲームにはガノンを討伐することの他に、各地を回ってリンクの記憶を取り戻すというメインチャレンジがあります。
全ての記憶を辿ると、100年前に何があったのか、全てを知ることができるような構造になっています。
100年前の話
100年前の話を簡潔にまとめてみます。
ここだけはネタバレになるので、未プレイの方は次のオープンエアーまで飛ばして下さい。
状況
厄災ガノンが復活するかもしれず、その対策を国全体で行っている状態。
ゼルダがガノンを封印の力を身につけ、神獣やガーディアンを味方につけて応戦するという戦略。
登場人物
- ゼルダ(封印の力に目覚められず、才能がないことに日々苦悩している)
- リンク(才能に溢れ、退魔の剣マスターソードに選ばれた存在)
- 4人の英傑(各種族から集められた優秀な人材。ゼルダシリーズ恒例の「賢者」のような存在で、神獣を操りガノンに攻撃する)
話の流れ
- リンクがゼルダの騎士に任命されるが、才能がなく苦悩するゼルダにとって、才能溢れるリンクはコンプレックスの象徴のような存在でいまいち苦手。
- 4人の英傑とリンクに励まされながら各地の泉で修行しているゼルダだが、封印の力に目覚めることができない。
- ゼルダは神獣やガーディアン、シーカーストーンなどの遺物の研究も行い、神獣とガーディアンを味方につけることに成功。
- ハイラル王から、遺物の研究はやめて全ての時間を泉で修行するよう言われるゼルダ。封印の力を得られないゼルダは国内で「役立たず」と裏でささやかれていた。
- 苦悩を吐き出したり各地を共にする中で、ゼルダとリンクの距離は少しずつ縮まっていく。
- 最後の希望であった知恵の泉での修行も失敗に終わってしまったその帰り道、ついに厄災ガノンが復活する。
- 厄災ガノンは神獣とガーディアンを乗っ取り、逆に攻撃をしかけてきた。神獣の中にいた4人の英傑は、ここで命を落とすことになる。
- 仲間を失い、父である王や民を全て失ってしまったのは自分のせいだと嘆くゼルダ。
- しかし戦いの中でリンクもついにやられてしまう。しかし最後の瞬間にゼルダが封印の力に目覚め敵を撃退、マスターソードの声が聞こえ、リンクを回生の祠で蘇生させる。
- マスターソードを森の奥に封印し、リンクが蘇生の結果記憶を無くすようなことがあっても、必ず戻ってくると信じてガノンの力を抑えにハイラル城へ向かう。
と、こんな感じになっています。
そして100年後がゲーム本編。やはり予想通り、リンクは100年前の全ての記憶を失っていました。
この作りが本当に上手で、各地で記憶を取り戻していくリンクとプレイヤーが完全にシンクロするようになっています。
そして本編へ
本編でのメインストーリーは、4体の乗っ取られた神獣をガノンの手から取り戻し、ガノンを倒すことが目的です。
その4体の神獣が今回のメインダンジョンになっているのですが、そこでリンクは、100年前に命を落とした4人の英傑と、最後に一度の会話ではありますが、再会できるのです。
この4人の英傑が授けてくれる力は本当にどれも強力で、ドラマティックなストーリーとゲーム性をしっかり絡めた素晴らしい出来だと感じました。
ラスボスであるガノンを倒した後のゼルダとの再会も、素晴らしかったですね。
私を…覚えていますか?
は本当に名脚本だと思いました。とにかく今回の作品は、リンクとプレイヤーの目線を合わせるということが徹底されています。
だから感動するんですよね。
オープンエアーという広大な世界
今回のゼルダはとにかく世界のスケールがとても大きいですが、これもまた満点といっていい出来。
パラセール(パラシュートのようなイメージです)と、岸壁をよじ登れるという移動方法の組み合わせが絶妙な自由度を生み出していて、高台からパラセールで飛ぶことで目的地に楽にたどり着けたり、特には岩壁を登って無理矢理目的地までたどり着いたりと、どこにいくにも決まったルートが存在していません。それがこの世界をあくまでゲーム的なものでなく、リアルに感じられる存在にしています。
木だってもちろん切り倒せますし、生息している生き物や果実などはちゃんと手に入れることができます。リンゴを火に近づけたら焼きリンゴになりますし、凍える地域でケモノを倒して肉をしばらく拾わずにいると凍結ケモノ肉になったりと、細かい演出も素晴らしい。
また始まりの台地とは違い、外の世界には各地に村が存在していて、ムジュラのような生活感もしっかり味わうことができます。
戦闘バランスはシビアに
今回の戦闘は過去作と比べるとかなり難易度が高いです。
というのも、もはやハートの1つや2つ増えたところで耐久に特に差がないんですよねw
雑魚敵にハート5.6個を持って行かれるのはザラ。雑魚敵が全員アイアンナックだと思ったほうがいいです。
しかしそのおかげで今までのゼルダにはあまりなかった戦闘面での緊張感が大幅に上昇。
特にボス戦では下手に手を出すと自分がやられてしまうため、まずはずっと様子見することが必要になります。
また、ジャストタイミングで回避してラッシュをかけるというシステムも素晴らしい。どこかのブシドースタイルと違ってジャストの猶予も絶妙で、ギリギリまで引き付けないと成功しません。
謎解きも密度が上昇
各地にある試練の祠では気軽に謎解きが楽しめ、まずその手軽さが素晴らしい。
今までのゼルダはとにかく一つのダンジョンに入ってしまうとしばらくそこでさまようことになり、一つのダンジョンをクリアしたら結構疲れてしまうのが問題でした。
しかし今回は試練の祠の軽いボリュームにより、その疲れはほとんどありません。また、その報酬が実質ハートのかけらのような存在なのも大きく、プレイヤーのモチベーションをしっかり上げてくれます。
メインのダンジョンである神獣は、マップを一気に狭くしたのが大成功。狭いことで道に迷うことがなくなり、それでいて構造を操作(角度を傾けたり、ひっくり返したり)できるため謎解きのスケールはとても大きく、難易度も高いです。
今までのゼルダのダンジョンは分厚い問題集を投げつけられるような感覚でしたが、今回のは5ページくらいの薄い冊子を何度も最初から見直すことで深く理解していくような感覚。ストレスは全くありませんでした。
クリアまで面倒な場面が全く無かった
私はブレスオブザワイルドをプレイするまで、ゼルダは64までが最高だったという価値観の持ち主でした。
というのも、最近の作品ではとにかく「やらされてる感」が強い場面が増え、プレイが面倒くさくなるシーンが増えてきたからです。
具体的にいうとトワイライトプリンセスの珠集めやスカイウォードソードのサイレンのような、行動を制限された状態での強制探索のようなもの。
今回はそのように何かをやらされる場面で面倒という質のものは、まっっったく存在しません。やらなくてはならないことはどれも軽いボリュームで、サクっと進めるものばかり。
苦労したり面倒くさかったりという質のものは、全てプレイヤーが能動的にやりたくなるものばかりです。
ここを徹底してくれたのが本当に素晴らしい。神々のトライフォースや時のオカリナのように、自分のペースでガンガン進めていくというプレイができるゲームに回帰してくれました。
情報が出揃う前にプレイしてほしい
私の周りにも購入を迷っている方が多い(特にスイッチ本体と一緒に買う価値があるか、など)のですが、私はこのゲームほど、情報が出揃う前にプレイしてほしいと思ったゲームは今までに無かったです。
というのも、このブレスオブザワイルドは本当にプレイヤー一人ひとりで進め方が異なり、また手に入れたアイテムも異なり、見つけた祠の数、コログのミ…何から何までプレイヤーによって違うんだと確信しているからです。
つまり、このゲームは情報サイトを見ながら機械的にプレイするゲームではなく、手探りで、自分で冒険していくゲームなのです。
周りのプレイヤーと、「ここでコレを見つけた」「その場所に行ってみたい」というような情報交換をするのが、本当に楽しいゲームでもあると思います。
だから、私は迷いながらもWiiU版で発売日にこのゲームを購入してよかったなと心の底から感じています。
迷っている方は、出来る限り早めにプレイすることを本当におすすめします。
ゲームの歴史に名を残す凄いゲームをプレイできたことに感謝。ありがとう。
最近Amazonのレビューを読むのが日課になっています。皆さんのプレイ体験が、どれも感情のこもったもので素晴らしい…。星5も狙えそうな勢いです。