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映画:『スターウォーズ/フォースの覚醒』感想:70点。【微ネタバレアリ】

こんにちは!

今回は、スターウォーズ/フォースの覚醒レビューです。

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エイブラムス監督特有の器用さが光る。

とにかく全編が旧作のエピソード4,5,6の雰囲気に非常に似ていて懐かしい。

特にエピソード4とは多くの点で似通った点があるように感じた。エイブラムス監督は、スーパーエイトの時にも他監督へのリスペクトを強く感じさせた監督で、今作もその例に漏れず見事にスターウォーズらしさを引き出していたように思う。

そして、今作はエイブラムス監督の他作品と比べて、全編のクオリティがより高く仕上がっていたように感じた。ただ…。

安定感はあったが、新作としては物足りなさがあった。

エイブラムス監督特有の器用さによって懐かしさを感じる作品に仕上がっていたのは嬉しさもある反面、新作に求める「より壮大なスケール」「より迫力のある映像」としては不満だったと言わざるをえない。良く言えば安定していたが、悪く言えば保守的すぎたかなと。

ただ、スケールに関してはファースト・オーダー側も旧作品ほど体勢が整っているわけではないだろうから(皇帝が死んでしまった後なのだし)、仕方ない部分もあるか。

何よりハマれなかったのは敵キャラの魅力のなさ

私がこの『スターウォーズ/フォースの覚醒』に感じた一番の不満は、敵キャラであるカイロ・レンの魅力の無さ。

とにかく、今までの数々の敵キャラに比べて圧倒的にヘタレで弱いのが気になる。今作は主人公のレイ含め、未熟な若者に焦点が当てられているのは理解できるし、カイロ・レンもその一人であることには間違いない。

だが、カイロ・レンの劇中とくに前半の描かれ方は4の時のダースベイダーそのものであるし(失敗の報告をする部下をフォースを使って絞殺しようとしたりなど)、敵組織内での立場も4の時のダースベイダー同様結構な地位にいるように描かれている。(それに、フォースの使い方やフォームも露骨に強キャラっぽいカッコイイ雰囲気がある笑)

だが彼は、蓋を開けてみればフォースすら使えないフィンや、初めてライトセイバーを握ったレイに普通に苦戦しまくっている。撃たれたとはいえ、ライトセイバーを振る姿にも全くカッコよさはないしいくらなんでもショボすぎじゃないのか…w

↓まだ滑り続けた男コラのほうがスタイリッシュだったまである。

未熟で味方も敵も成長していく物語であるなら、そもそも強キャラっぽく描くのはやめたほうがよかったような気がする。まさに上げて上げて一気に落とされたような気分だった。

そもそも、ダースベイダー信者であるカイロ・レンが、なぜダークサイドに堕ちるのか。「ダースベイダーは最後ジェダイに帰還したことも知らないのか!!お前エピソード6見てないんかい!!」と言いたくなった。笑

おそらくダースベイダーの最後を知らないということだろうか。ルークとの接触でその事実を知った時、カイロ・レンはもうどうなってしまうやら…。(今思えばカイロ・レンは元ルークの弟子じゃないか!余計に意味がわからん。笑)

何より、顔がスリザリンにいそうっていうか、青年時代のスネイプに見えて仕方ない。笑

主人公のレイは素晴らしい

砂漠出身で機械に強い。この時点でファンには全て伝わるようなキャラクター設定。(顔もどこかエピソード1の頃のアナキンに似ているように感じた!!

最後ライトセイバーを発動させた時は流石にカッコよくてシビれた!女性キャラがライトセイバーを使うというのがまず凄く新鮮!

この魅力的な主人公の物語というだけで、新三部作を観る価値は大いにあると感じた。次回作はやく~!!