ゲームレビュー

黄金の国イーラ|クリア後評価感想(ネタバレ対策あり)と本編未プレイの人に向けて【ゼノブレイド2】

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シンの動機には共感できなかった

本編では人間に絶望して世界を滅ぼそうとするというテンプレート的な敵役ですが、

そのバックボーンとしては今回のストーリーでは弱すぎるように感じて全く共感できませんでした。

というのも、確かに大切なラウラは実質マルベーニによって殺害されてしまいますが、この黄金の国イーラで出てきたドライバーって全員めちゃくちゃいい人でしたよね。

あの展開でラストに集合写真焼くのはわからんかった。辛いけど決別するとかそういう展開ならわかるけど…。

この話でマルベーニに復讐するとかならまだしも、人間全体に失望、絶望なんてするかなぁ…。悪いやつなんてゴウトとマルベーニくらいしか出てきてないぞ…。むしろ本編で思っていたよりハートフルな生活送ってた…。

しかも後述するように、ヒトノワを強制されて人間とブレイドの絆という話をこれでもかというくらいされるわけで。これでなんで人間滅ぼそうになるんや…wむしろ正しい人間を悪い人間から助けるヒーローブレイドになりそうなんだけど…。

私は熱血系主人公が敵の復讐を止める時の台詞の「それであの人は喜ぶと思ってるのか!?」が好きじゃないんですが、流石にメツと手を組んで世界を滅ぼすとなると「それでラウラが喜ぶと思ってるのか!?」って言いたくはなりますね。笑(実際本編でもそのせいでシンはすぐポッド行きになってたし)

 

しかも冷静に考えて、シンよりサタヒコのほうがいろいろ怨念溜まってるような気がするっていう…。

しかもサタヒコは人類を破滅させることに対して迷いもあったし、いろいろとサタヒコのほうがキャラクターとしては納得がいっちゃうんだよなぁ。

ヒトノワ強制が苦痛。プレイ時間が長いゲーム=面白いだと思ってないか?

ゼノブレイドクロスの頃から思っていることですが、最近のゼノブレイドチームって、ゲーム体験が楽しいかどうかより、「プレイ時間が長ければそれでいい」って思ってるような気がして若干ついていけなくなってます。

今回はヒトノワ強制が2回ありましたが、DLCでまでやることかと。クリアまでの13時間の内、5時間くらいはこれだった気がします。明らかなプレイ時間かさ増しでしょうに。

クエストが地味に長くてこれも苦痛ですし。こんなおつかい今の時代ドラクエでもないよ…。

 

しかも、クエスト内容は地味に凝ってるんですよね。世界観の土台をしっかり構築しようっていう意気込みがめちゃくちゃ伝わってくるんです。それはわかるんですけど、メインストーリーの半分弱の時間を使うようでは優先度がちょっとズレているように思うし、力を入れているからって強制するのは違うと思うなぁ。

まぁ多分、1のアカモート再びってことで、ヒトノワで触れ合った人たちが全滅することで絶望を感じてほしかったんだと思いますが、メツがイーラのコアに来いって言ってから5時間街の人助けってもういろいろとおかしいよ。

 

今のゼノブレイドチームがゼノブレイド1を作ったら、アカモートのサブクエ強制や物語後半でコロニー6を復興させるまで先に進めない仕様にする気がするのは私だけでしょうか?そんなゲームだったらあんなに評価されてないよ。

正直ゼノブレイド2の本編以降、ゲームの面白さはBGMの良さとフィールドの良さについていけてないと思う。

ゼノブレイド2に求めていたゼノらしさがあった

黄金の国イーラには本編に本来求めていた部分が多くあったのでそれはよかったと思います。バッドエンドなので当たり前ですが。

まずはゴウトですね。なかなかにゲスいかつ不気味なキャラで、いい味出してたと思います。(ラストは狙って喋らせすぎですがw)

あれにラウラが殺されるっていうオチだったら最高に絶望なので、本編の時点でラウラがどうやって死んだかはっきりしていてよかったなと思います。

また、頑張ってもイーラが滅びてしまうっていうストーリーもやっぱり良くて、滅びの美学じゃないですけど、やっぱり感情は揺さぶられるなと思いました。ああいう展開を本編にも入れることができたらいいんですけど、今作の構成では厳しかったでしょうね~。

しかも絶望感や驚愕度でいえばゼノブレイド1のストーリー後半のほうが格段に凄かったので、1の面白さを再確認する結果になりました。やっぱり下げるだけ下げて一気に上げるのが王道。

本編のキャラクターへの感情移入が増すのはファンにはたまらない

特にシン、ヒカリ、サタヒコ、レックスあたりは特に本編で見る目が変わるキャラクターになったんじゃないかなと思います。

上述するように私はシンには共感できないんですが、ヒカリ、サタヒコのバックボーンが丁寧に描かれたので本編を続けてプレイすればまた違った見方ができると思います。特にサタヒコは一気に重要キャラっぽく感じられるようになりましたね。

レックスに関しては、正直描かれ方としてはあまり好きとは言えなかったです。簡単に言うと、アデルというキャラクターが本編のレックスを持ち上げるためにいたようにしか見えなかったんですよね。本当に丁寧に本編のレックスが出来たことをできなかったということが強調されていたので。

総合評価:本編の面白さを引き上げる優良DLC

ほぼ新作といってもいい出来で、DLCとしては素晴らしいクオリティです。

またシンたちのバックボーンを描くことで本編の面白さは間違いなく引き上げられており、今からゼノブレイド2を楽しむなら必須のコンテンツだということは間違いないと思います。

ですが、パッケージ買いで3700円はちょっと高いと感じたので、プレイするならゼノブレイド2本編とDLCという形でのプレイがおすすめですね。

エキスパンション・パスなら黄金の国イーラだけでなく本編での特典もいっぱい貰えるので。

 

次回作はとにかくイーラみたいに大人系で作って欲しい!あと作業強要だけはなしでお願いしたい!!

 

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