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アガサ・クリスティ映画『ねじれた家』ネタバレ感想!未読でも結末が読めてしまった理由とは!

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『ねじれた家』は『Yの悲劇』に物凄く似ている

はい、おわかりだとは思いますが、『ねじれた家』がすごく似ていて結末が読めてしまった作品というのは、エラリー・クイーンの『Yの悲劇』のことです。(ちなみに『Yの悲劇』は1932年、『ねじれた家』は1949年発表です)

『Yの悲劇』では、まさに頭のおかしい一族の中で殺人が起き、犯人が子供であるというところも同じです。

『Yの悲劇』では、最初に死ぬヨーク・ハッターが自分の家族をモデルにしたミステリを書いていて、それを手に入れた子供が面白半分でそれを真似して殺人を犯すというめちゃくちゃ怖い作品。

そしてあちらのほうが結末はさらにダークで、探偵役であるドルリー・レーンが、犯人の少年を殺害します。

というのも、その子供が殺人を楽しみはじめ、ヨーク・ハッターの小説では殺す必要がない対象までオリジナルで殺そうとしはじめたため。めっちゃダークですよね。

 

この2作を比較すると、やっぱりミステリとしての面白さは『Yの悲劇』に軍配があがると思います。

 

というよりこの記事でも書いていますが

【ミステリー小説のおすすめ】私が読んだ名作ミステリーを部門別にランキング!【国内&海外】

私が一番好きなミステリ作品がもうこの『Yの悲劇』なので仕方ないことなんですけどねw

 

構成の大きな違いとしては、『Yの悲劇』は本格推理ものらしく、現場に残された手がかりや証言から犯人を論理的に推理していくタイプ。

この『ねじれた家』は、複雑な人間関係をミスリードとして真相を森の中に隠しているというタイプの作品かと思います。

それでも犯人のインパクトから考えてもクリスティ作品の中では上位か

と、やはり『Yの悲劇』と比較してしまうとつらいところがある作品でしたが、

この『ねじれた家』も犯人の衝撃、またそれから来る独特の余韻はクリスティ作品の中でも上位で、ちょうどこれから原作を読もうと思いますが、結構好きな作品になりそうな予感です。

関連:原作を読んだ後にクリスティの主観まみれおすすめランキング作ってみました!

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