こんにちは!シュガーです。
エンドゲーム、盛り上がってますね〜。
私は一週間のうちに3回観たんですが、2回目観た後は「3回目はもういいかな…」だったのが、3回観た後は「4回目も行けるな…」に変わりましたw
というのも、この映画、「しっかり英語を聴かないと楽しめない」という要素が強いからです。つまり字幕の訳が物足りないところがあるんですね。(インフィニティ・ウォーは致命的に誤訳ってるし、エンドゲームは露骨な誤訳には今の所気づいていないないですが修正してくれたら嬉しいですね)
これに代表されるように、知っておいたほうがより楽しめる知識が多い映画なので、今回それについてまとめてみようと思います。
もちろんネタバレです。
アベンジャーズ/エンドゲームの誤訳(甘い翻訳)や字幕抜け
「On Your Left」
アッセンブルシーンの直前に最大に盛り上がるセリフがこれです。
ですが、しっかり英語を聴かないとこのセリフでは全く盛り上がれません。
エンドゲームの字幕訳は「左を見ろ」。これだけじゃただのセリフですよね。
でも実は、「On Your Left」というセリフは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の最初のランニングシーンで、キャップがサムを抜く度に言っていたセリフ、そして最後に病院で目を覚ましたキャップがサムに言うセリフです。
これをエンドゲームのあの場面でぶっこんできたわけですよ!ついにサムが最高のシチュエーションでキャップに言い返してやったというシーンでもあるわけです。
ウィンター・ソルジャーのときの字幕訳は「左から失礼」。エンドゲームも「左から失礼」と訳したほうがファンは盛り上がったでしょうね。
ただ知らない人にとって「左から失礼」と言っても変なセリフと感じてしまうでしょうから、誤訳とは言いづらいところです。ただファンにとっては残念ですよね。
「トニーが言ってくれたように…」
ラストに現代に帰ってきた老キャップがサムとの会話シーンで、
「自分の人生を生きてみたくなった」
と言うシーンがありますが、あれは実は英語では「トニーが言ってくれたように、自分の人生を生きてみてもいいかなと思った」と言っています。
トニーがいなくなってしまっても割とクールな顔をしていたキャップですが、このセリフがあるだけでそれをどれだけ重く受け止めたか、そしてトニーがキャップにとっていかに大きな存在であったかよくわかりますよね。
ちなみに「トニーが言ってくれた」のはエイジ・オブ・ウルトロンのソーが去った後のトニーが車に乗る前の話だと思われます。(トニーが素朴な生活を送ると言って、スティーブに「君にもできるさ」と言っている。この時キャップはそういったものを求めた人間は氷漬けになって、出てきたのは別人だと答えた)
このようにエンドゲーム内の話ではありませんから、字幕で省略するのも仕方ない話ですね。
「わかったから、抱きしめてくれ」
トニーとピーター(スパイダーマン)の戦場での感動的な再会。
相変わらずピーターは息もつかせぬマシンガントークで、トニーは感動と呆れ顔が混ざった最高の表情。ロバートダウニーJrの名演技でしたね。
そこで字幕が表示されないセリフが、「Okay kid. Hold me.(坊や、わかったから。抱きしめてくれ)」。
ホームカミングのときは車のドアを開けるときに「これはハグじゃない」と言っていましたが、あのセリフもここで活かされていました。感動をより一層高めるセリフなのに、ほんと勿体無い。
元ネタがあるセリフの豆知識
「クリント!それを渡せ!」
最終決戦のガントレットリレーで、ブラックパンサーがホークアイに向けて言うセリフです。
彼らの初対面はシビルウォーの空港での衝突であり、その時はクリントが名乗ったもののブラックパンサーであるティチャラには「I don’t care.(どうでもいい)」と返されていました。
ここに来てしっかり名前を覚えてくれていた&呼んでくれたことに感動したファンも多い様子でしたね。
「私がアイアンマンだ」
流石に言うまでもないかもしれませんが、『アイアンマン』1作目での最後のトニーのセリフです。
ただここで面白いのが、あのセリフがもともとロバート・ダウニーJr.のアドリブだったということ。
もともと原作ではアイアンマンはトニーのボディーガードというように世間に発表していて、映画でもそれを踏襲するつもりだったんですが挑戦の意味を込めてこのアドリブを採用したのだとか。
それをあのシーンに持ってくるとは、もうそれだけで感動ですよね。MCUの挑戦が大成功したわけです。
「帰るまでバカをするなよ」「お前抜きじゃできない」
バッキーがキャップと別れ際に言うセリフですが、これは実は『キャプテン・アメリカ/ファーストアベンジャー』のハワードのエキスポイベントの後に抜け出したスティーブに対して、バッキーが言ったセリフと同じです。
そしてエンドゲームでは、そのセリフを言うキャラクターが逆になっていますね。
ここは2つの作品で字幕訳もほぼ同じですが、気づきにくいネタなんじゃないかなと思います。
「チーズバーガーが食べたい」
トニーの葬儀の後にモーガンが言うこのセリフですが、これは『アイアンマン』でトニーが脱出して帰還した際にハッピーに言ったセリフと同じです。
だからこそハッピーはモーガンにトニーの面影を感じ、あんな表情をしたわけですね。
監督が語った豆知識
インフィニティ・ウォーの指パッチンで消えた人々はどうなっていたのか
まず、エンドゲームの5年間、消えたままになっていた人々はどういう状態だったのかについて監督は語っています。
それによると、彼らは5年間、無意識で深い眠りに落ちたような状態であり、5年の間に何が起こったのかは何も知らないということ。
そして5年が経過しているのでその間生きていた人とは5年の歳月の差がついているとのこと。つまり1年生同士だったら消えなかった方だけ6年生の年齢になっているということですね。
また、ラストに再会したピーターとネッドはどちらも消えていたとのこと。
これがちょっと気になるんですよね。ネッドってピーターを見てめちゃくちゃ感極まったじゃないですか。あの反応って、ピーターがいない5年を過ごしてきたリアクションにしか見えないんですよね。
だってネッドも消えていたんだったら、1日ぶりの再会くらいの感覚だと思うし。
ネッドも消えていたってことは別の意味で捉えるしかなくて、となるとあのアベンジャーズ基地跡での戦いを生き延びたことに対するリアクションってことなのかなぁと。
この「5年間」の複雑性は次の『スパイダーマン:ファーフロムホーム』で描かれるか
5年のスキップによる年齢差云々に関して1番わかりやすいのはやっぱり学生のスパイダーマンですが、まさにこのタイミングで次の作品であるファーフロムホームが夏に公開を控えています。
ここでこの5年間のあれこれは描かれることになりそうですね。
キャプテン・アメリカは最後何をしたのか
人によっては疑問が残ったラストシーンの老キャップですが、これについても監督は語っていて、
過去に戻り、石とムジョルニアを元の場所に戻した後(ちなみにレッドスカルは過去の記憶が消えていて、ヴォーミアでキャップに会っても戦闘にはならないとのこと)、
ペギーとの時間を過ごして(その間その時代のキャップは氷漬け)老人になったあと、タイムトラベルであそこに戻ってきたとのこと。
エンドゲームでのタイムトラベルは、「過去を変えても未来に影響はない」という理論ですから、キャップが過去でペギーと過ごしたところでエンドゲームの時間軸には影響はありません。(ただペギーと過ごした時間軸が生まれるだけ)
アントマンを救ったネズミは超重要だった
映画公開前の討論のテーマとしてよく挙げられていたのは「アントマンがどうやって量子世界から帰ったか」でしたが、これがまさかのネズミ。
監督としてもネズミは「ユニバースを救った」と言うほどの功労者で、ドクター・ストレンジが見た1400万605通りの中で、ネズミがスイッチを押して世界を救う未来が1つだけあったとのこと。
でもそれもまたちょっとツッコミたいのが、ストレンジが石を渡した時点では不確定要素満載どころかほぼ無理ゲーじゃない!?ってことですね。笑
なぜサノス軍はあれだけの量でタイムトラベルできたのか?
結論から言えば、ネビュラが回収したピム粒子を、ブラックオーダーのエボニー・マウ(ヴォルデモートみたいな見た目のやつです笑)とネビュラが協力して大量に複製したとのこと。
エボニー・マウとネビュラ天才すぎ?
エンドゲーム原作との違い
原作との違いに関しては、こちらに原作『インフィニティ・ガントレット』のあらすじをまとめていますのでぜひ御覧下さい。
ちなみにインフィニティ・ウォーを観た後に読んでおり、そこからエンドゲームの予想もしていました。もちろん完全に外れています。笑