こんにちは!シュガーです。
映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』を公開日に観てきました。
結論からいうとめちゃくちゃ楽しくて、ミステリ好きにはたまらない作品だと断言できます。
正直もう1回観たいどころか、あと30回くらい観れる勢いです。
今回はレビューと伏線についての解説に加えて、「他にこういうタイプの面白い作品ない!?」という方にむけていくつかおすすめの作品も紹介したいと思います。
ネタバレは2ページ目に分けておくので、未見の方は1ページ目だけお楽しみください!
Contents
映画『ナイブズ・アウト』の超簡単なあらすじ
世界的に著名なミステリ作家が死んだ。
状況は自殺であることを指し示しているが、奇妙な点がいくつかあり、探偵ブランは他殺ではないかと疑い始める。
その豪邸には彼の一族が住んでおり、全員が金に困っていることから全員が容疑者となる。
果たして真相は…?
こんな感じです。
超シンプル。そして古典的なミステリ好きにとってはまさに大好物で最高のあらすじです。
『ナイブズ・アウト』はミステリにありがちな「退屈さ」を感じさせない工夫がすごい
この映画、素晴らしいところはたくさんあるんですが、まず1つ大事なことをここで挙げておきたいと思います。
事件は映画が始まってから1分以内に起きます。
私が「おっ、この映画面白そうだな!」と思った最初のきっかけがこれで、人間関係を描くのは後にしてまず最初に事件を起こしてグッと掴む。これが本当に素晴らしかったです。
ミステリの中には事件が起こるまでの人間模様が面白いものもありますが(『ナイルに死す』とか)、正直なにも知らずに観る場合はすぐ事件が起きてくれたほうが掴みがいいですよね。
その点、この映画は気を使っているなというのは節々から感じられて、とにかくテンポがよくて最後まで飽きさせない工夫が随所に見られます。
古典的なミステリというのは事件が起きた後基本的には聞き込みのシーンで、ここが退屈になりがちですが(『オリエント急行の殺人』とかはまさにこのタイプ。大好きな作品ですがw)、この映画は展開が一筋縄ではいかない感じで、サスペンス色もそれなりに強いので全く飽きずに画面に釘付けになれます。
『ナイブズ・アウト』は犯人当て映画としても一級品の出来で古典ミステリ好きは大歓喜間違いなし
私はこの『ナイブズ・アウト』をどういう映画か全く調べずに映画館に行ったのですが、これがまさに王道のフーダニットで犯人当てとしても最高に楽しめる映画になっています。
随所にある伏線の張り方が、まさに本の名作ミステリと同じ!
ふとした瞬間にかなりクリティカルな手がかりが散りばめられていて、私自身「ん、このシーンは意味があるな」と感じたシーンがしっかり伏線だったという喜びも味わえました。
私はこういう映画だと知らなかったので犯人を当てに行くというよりはエンターテイメントとしてこの映画を観ていましたが、その見方でも抜群に楽しめますし犯人を当てに行っても楽しめるので本当に一級品のミステリだと思います。
古典的なミステリが好きだという方はもうここまで読んだ時点で必ず映画館に行ってください!確実に楽しめると思います!
ここからはネタバレがあるので2ページ目に回します!!