こんにちは。シュガーです。
最近古典ミステリー・サスペンスにハマってます。
今回は有名極まりないとは思いつつも、おすすめの海外古典サスペンスを3つ紹介したいと思います!
ミステリーとサスペンスの違いは?
よく「ミステリー」と「サスペンス」って一括りにされるんですが、
ミステリーは謎解き要素が強いもの。
サスペンスは主人公が追い詰められていきその立ち回りを楽しむもの。
というイメージです。
英語の”suspense”の意味は「宙ぶらりん」「不安」。まさにこんな感じですね。
今回紹介するのはこの「サスペンス」。本としての特徴は、とにかくミステリーに比べて読み始めたら止まらないということ。本にどっぷりハマりたい方にはおすすめのジャンルだと思います。
おすすめサスペンス小説①幻の女
妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。彼は気晴らしにその女を誘って食事をし、劇場でショーを観て、酒を飲んで別れた。その後、帰宅した男を待っていたのは、絞殺された妻の死体と刑事たちだった!迫りくる死刑執行の時。彼のアリバイを証明するたった一人の目撃者“幻の女”はいったいどこにいるのか?
海外のミステリーランキングで1位、2位などの最上位に常に位置している超有名作品です。
映画化は1944年の一度のみなので、元々このジャンルに興味を持っている方じゃないと読んだことがないという方も多いです。
最近新訳も出たので、これを機会に、是非読んで欲しいなと思います!
おすすめサスペンス小説②わらの女
翻訳の仕事をする知的で打算的なドイツ人女性ヒルデガルデ、34歳独身。彼女が見つけた新聞の求縁広告は“莫大ナ資産アリ。ナルベクはんぶるく出身ノ未婚ノ方、家族係累ナク…”というものだった。こうしてすべてが始まった。そして彼女は億万長者の妻の座に。しかしそこには思いも寄らぬ罠が待ち受けていた。精確無比に組み立てられた完全犯罪。
最近の海外ミステリーランキングでは徐々にランクを落としつつある作品なのですが、個人的にはめちゃくちゃ面白いと感じた作品です。
具体的には犯罪のトリック部分にツッコミ所がひとつあるのがランクを落とした原因かと思うのですが、そこに目が行かないくらい文学としてとても面白かったんですよね。
ページ数もそこまで多くないので、1日2日で読みきってしまうと思います。おすすめです。
おすすめサスペンス小説③死の接吻
二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。彼女をなんとかしなければならない。おれには野心があるのだ――冷酷非情のアプレゲール青年の練りあげた戦慄すべき完全犯罪。
この作品もミステリーランキングで上位常連の作品。視点の切り替えによって読者の興味が移り変わっていくという面白い構成の作品です。
この作品は3章構成なのですが、それぞれの章で焦点が変わっていきます。
第一章では、あらすじの通り予定外の妊娠をしてしまった彼女をどのように始末するのか、犯人の男の心理をサスペンス要素たっぷりに描きます。
そして第二章。犯人の男を追う人物が登場し、そちらからミステリー的要素に移ります。ここで面白いのが、第一章の男の名前が登場していないが故に読者も犯人がわからないということ。第二章で犯人候補に上がる男たちの中に、第一章のあの男がいるのか。そのような視点で読み進めていくことになります。
それなりに長い作品ですが、このように視点が変わるため飽きが来ないのが特徴です。
海外の面白い古典は現代でも全く衰えない面白さで驚きます。興味を持った方は是非読んでみてくださいね!