本当に面白いミステリ映画「別ジャンル名作部門」
『ガタカ』
遺伝子操作により、優れた知能と体力と外見を持った「適正者」が数多く存在する近未来。知力体力に非常に優れる「適正者」たちは当然、教育課程においても、社会においても優位だった。一方、自然妊娠で生まれた「不適正者」たちは「適正者」に劣る存在だった。両者の間には社会レベルでも個人レベルでも大きな隔たりがあった。
主人公ヴィンセント(イーサン・ホーク)は、両親の軽はずみな性交渉により「不適正者」として産まれた。弟アントン(ローレン・ディーン)は「適正者」だった。ヴィンセントは、子供のころから「適正者」の能力を目の当たりにし、弟を含め「適正者」たちには決して勝つことができなかった。そんな彼が小さな胸に抱いた夢は宇宙飛行士になることだった。しかし、宇宙飛行士は「適正者」のみに許された仕事で、「不適正者」には夢のまた夢、なれる可能性など少しもなかった。
名作です。(断言)
ジャンルはSF、ドラマ、サスペンスという感じでしょうか。映画として面白い要素が本当に詰め込まれているすごい作品です。
SFとしても、2011年にNASAから「最も現実なSF映画」の第1位として選ばれる等、設定や世界観にもなかなか考えさせられるものがあります。
そしてダメ押しで音楽も素晴らしいという。何度でも見返したくなる一本です。
ジャンル:SF・ドラマ・サスペンス
結末の衝撃:★
巧妙な伏線:★★★
話の面白さ:★★★★★
謎解き度:★★★
完成度:★★★★★
おすすめランク:S
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『マトリックス』
トーマス・アンダーソンは、大手ソフトウェア会社のメタ・コーテックスに勤めるプログラマである。しかし、トーマスにはあらゆるコンピュータ犯罪を起こす天才ハッカーネオという、もう1つの顔があった。平凡な日々を送っていたトーマスは、ここ最近、起きているのに夢を見ているような感覚に悩まされ「今生きているこの世界は、もしかしたら夢なのではないか」という、漠然とした違和感を抱いていたが、それを裏付ける確証も得られず毎日を過ごしていた。
ある日、トーマスは「起きろ、ネオ(Wake up, Neo.)」「マトリックスが見ている(The Matrix has you.)」「白ウサギについて行け(Follow the white rabbit.)」という謎のメールを受け取る。ほどなくしてトリニティと名乗る謎の女性と出会ったトーマスは、トリニティの仲間のモーフィアスを紹介され「あなたが生きているこの世界は、コンピュータによって作られた仮想現実だ」と告げられ、このまま仮想現実で生きるか、現実の世界で目覚めるかの選択を迫られる。
明らかにミステリというよりSF・アクションの映画ですが、このストーリーの難解さ、そして複雑さはミステリに通じるものがあると感じたのでランクイン。
マトリックスのストーリー原案って本当に天才だと思ってます。普通に観てるだけじゃ全然理解出来ないし、3作目まで通しで3、4回観てやっとわかった気になれたというか。観たことがない方はぜひ。
ジャンル:SF・アクション
結末の衝撃:★★★
巧妙な伏線:★★★★
話の面白さ:★★★★★
謎解き度:★
完成度:★★★★★
おすすめランク:S
『インセプション』
ドミニク・コブ(通称コブ)とアーサーは、標的の無意識に侵入する軍の実験段階の技術を用いて、標的の夢から重要情報を引き出す、「引き出し人」と呼ばれる産業諜報員(産業スパイ)だった。ところが、今回の標的である日本人実業家サイトウは、コブが、標的の無意識にある考えを植え付ける(inception)、遂行困難な仕事をこなせるか試したと言う。
病気である競争相手モーリス・フィッシャーが経営するエネルギー複合企業を破滅させるために、サイトウは、コブに、モーリスの息子で後継者であるロバートに父親の会社を解体させるよう納得させる事を依頼する。サイトウは、見返りとして、コブの殺人容疑を取り消して、コブが子供達の待つ家に戻れるように影響力を行使する事を約束する。
世間的評価が非常に高い作品ですが、私は同時期にみたシャッターアイランドと設定が被りすぎていて辟易したのを覚えています…w
ただ、流石クリストファー・ノーラン監督作品。話の構成、ストーリーの魅力、映像の全てが高水準で、多くの人に安定しておすすめできる作品だと思います。
ジャンル:SF
結末の衝撃:★★★
巧妙な伏線:★★★
話の面白さ:★★★★
謎解き度:★★
完成度:★★★★
おすすめランク:A
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